200万円構成のうちCPUだけで55万円超
200万円PCを自作した営業マン
テックウインド株式会社 原口有司氏
イッペイ まずは単刀直入に。200万円PCを作ろうと思っ たきっかけはなんでしょう。
原口氏 学生のころ、友人にすすめられてノートPCでネットゲームを遊びはじめたんですが、どうにも動作が遅くって(笑)。PCに詳しい友人に相談したら自作PCを見せてもらって、そこでパソコンって自分で作れるんだってことと、自作したPCだとゲームが快適に遊べるんだってことを初めて知りました。
これが200万円PC(環境)だっ!!
イッペイ あ、それわかります。僕もビデオ編集がしたくって自作PCにたどり着きました。
原口氏 そうなんです。みんな必要にかられて自作PCを覚えますよね。僕はその後、どんどんエスカレートしていって水冷を覚えて、いつのまにかハイエンドマシンを組むこと自体が楽しくなってきて、今日に至った感じです。もちろん仕事上、Xeonの良さをお客様にきちんと伝えるためでもありますけど。きっかけはPC自作のおもしろさが大きいですね、きっと。
イッペイ 僕も仕事柄って理由もあります。そもそも100万円PC、大紅蓮丸を作ったのは過去の自作増刊号でなにかパンチが効いた特集はできないかなと思って、Xeon最上位を買って超高性能PCを作ったら読者の方に喜んでもらえるかなーと思ったのがきっかけでした。
100万円PC 大紅蓮丸を自作
週刊アスキー編集部 ジサトライッペイ
原口氏 僕は大学時代、秋葉原のPCパーツショップでバイトしていたのですが、そのころその特集見ましたよ! それを見ていつか僕もと(笑)。当時はバイクが趣味でしたが、資金作りのために売っちゃいました。
超高性能PCの使い方も模索
イッペイ それはいち編集者としてすごくうれしいです(笑)。ちなみに200万円のうち、4分の1はCPU代に消えたと思うのですが、いかがでしょう?
原口氏 はい、Ivy Bridge-EPの最上位である、Xeon E5-2697 v2を2つ買って55万円ぐらいしました。グラボはGeForce GTX TITAN3枚で、すべて水冷化してます。メモリーはコルセアの2133MHz動作品を4GB×8枚構成です。でも実はいま、使っているASUSマザーボードのBIOSアップデートを待っていて実際にはうまく稼働できてない状態なんですよね……。本来だったらサーバー用のECCレジスタードメモリーを使うのが定番ですが、動作クロックが1600MHzぐらいまでしかないんですよね。Sandraのメモリーテストだと、1600MHzでは転送速度が毎秒約60GB、2133MHzだと毎秒約85GBになります。一般的なソフトでは体感できない差ですが、やはりベンチマークソフトで速いスコアーを見ちゃうと、速度を落としたくはないので(笑)。でも現状のBIOSですと、ECCメモリーじゃないと2CPUで動作しないので、メーカーのサポートに頼んでベータBIOSをもらって毎日検証してます。お客様にもそういう情報をいちはやく提供していきたいので。
水冷化を突き詰めた構成
【200万円PCの主な構成】 CPU:Xeon E5-2697 v2×2 マザーボード:Z9PE-D8 WS、メモリー:CMD16GX3M2A2133C9(4GB×4枚)×2 SSD:DC S3700(100GB)×8 RAIDカード:RAID 7805ASR-7805 KIT グラフィックボード:GeForce GTX TITAN×3 電源ユニット:AX1200i×2、PCケース:D8000 OS:Windows8 Pro(64ビット)※ 水冷パーツは次ページへ