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なれる!SE 間違いだらけの?IT用語辞典(中二版) 第34回

超兵器とリンク、しているようで実はただ乗りしてるだけのようなIT用語

2013年10月24日 18時00分更新

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回答編


フェムトセルは携帯通信の用語ね。通常の携帯基地局と違い、家庭内など狭い範囲をカバーするアンテナのこと。


……痛い。痛いよぅ。


いつまで寝てるのよ。情けないわね、もう次のコーナー始まってるわよ?


いや……今日はちょっと激しすぎて……おかしいなぁ、室見さんの逆鱗ポイントは大体把握していたつもりだったんだけど。


(ドライバーを構える)


ストップ! ストップです! はい、説明に戻りましょう。フェムトセルは通信装置なんですね?


……そうね、ホームアンテナって聞いたことない? 屋内の電波が悪い場合、事業者からレンタルする機械。


ああ、なんか携帯会社から薦められたことありましたね、レンタル代ゼロだからどうぞ使って下さいって。


事業者にとってみたら普通の基地局立てるのは大変だしお金もかかるから、であればユーザー宅に小さなアンテナ置かせてもらう方が手軽でしょ? ちなみにフェムトってのは大きさの表現で10の-15乗って意味。通常の基地局はマクロセルと呼ばれて半径十数キロとかカバーするから、それとの比較ね。


なるほど。分かりやすい。
……ん? でもおかしいな。これもともと電波の届きづらいところに設置する機械なんですよね?


そうよ。


そこにアンテナ置いて携帯を繋げたとして……その先はどうするんですか? 元の電波が届かないんじゃ結局どこにもいけないじゃないですか。


あんたのイメージしてるのは電波中継型ね、家の外に中継用のアンテナをおいて宅内のホームアンテナに伝えるタイプ。ただ最近フェムトセルって言われてるのは、上位接続に自宅のブロードバンド回線を使う方式。


はい? ブロードバンド回線ってADSLとかBフレッツとかですか。


そう、宅内アンテナをブロードバンドルータに繋いで携帯事業者との間をVPNで結ぶ。これなら電波が弱かろうが強かろうが関係なしでしょ?


確かに関係なしですが……いいんですか? 他社の回線勝手に使っちゃって。


まさにそのあたりが“ネットワークのタダ乗り”ってことで一時期物議をかもしたけど、最近は事業者同士の調整も進んできたのか比較的受け入れられてるみたいね。LTE対応のアンテナなんかも出てるし。


はぁ……携帯で話しているつもりなのに一度インターネット入ってるとか……少し気持ち悪いですけど。


まぁユーザーの利便性と技術的なシンプルさは相反するしね。コストをかけずにサービスレベルを上げようとすればどうしてもややこしい技術が必要になるのよ。


色々難しいですねぇ。


まぁ、まぁそのあたりはおいといて、さっきの寸劇もう一度やり直さない?
キャスティング、あんたの好きにしていいから。


はい? ああ、じゃあ僕は同じ役割で。室見さんは……。


(ドキドキ)


悪の天才科学者なんていかがでしょう!? 三つのしもべを引き連れ超兵器の技術を盗もうとする。極悪非道のマッドサイエンティスト! 趣味は高笑い、そしてツナ缶強奪! いやぁ最高にエッジの立ったキャラですよ。大人気間違いなしですね!


(ぷすっ)


ぎゃぁああああ!? なんで!? なんで怒ってるの!? 痛い! 痛いです! 室見さんやめてー!


【解説】

フェムトセル
通常の携帯基地局と違い、家庭内など狭い範囲をカバーするアンテナのこと。電波範囲は半径数十メートル程度。アップリンクに固定回線を用い、電波の届きづらい場所でも安定した通信を可能とする。ただしあくまでホームアンテナのため、ハンドオーバー性能や遅延処理などは正規の携帯基地局に劣る。通常、携帯事業者からユーザーに貸与される。

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