紀伊國屋書店は10月15日、KADOKAWA、講談社とともに、学校・公立図書館向けの電子書籍貸出サービス提供の準備を始めるため、合弁会社「株式会社日本電子図書館サービス(略称:JDLS)」を設立した。
同社によると2011年以降、さまざまなデバイスやストアが誕生し、電子書籍市場は拡大傾向にあるが、一方で図書館における電子書籍貸出サービスは実験的な段階にとどまっているという。このため、3社は協同して、電子書籍時代における利用者の利便性向上、図書館関係者の運用への支援、著作者への適正な利益配分を行う業界共通プラットフォームの必要性などを議論してきたが、今回、本格的な事業化に向けた準備のため合弁会社を設立した。
新会社では、学校・公立図書館向け電子書籍貸出サービスのフィージビリティスタディと、各種事業インフラの構築、提供、運営の準備を行う。