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グーグル、複数のディレクトリサイトに警告&ペナルティを実施 - SEO目的の有料リンクと認定・排除へ

2013年10月11日 18時04分更新

記事提供:SEMリサーチ

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グーグルが日本国内の複数のディレクトリサイト運営会社に対し、同社のガイドラインに違反した行為が行われている旨の通知を行っているほか、一部の悪質なサイトには制裁を科している模様だ。

対象は、表向きは審査型の(有料)ディレクトリ登録サービスを標榜しながら、実質的にSEO目的のリンクを販売しているディレクトリ運営会社。これらの会社はディレクトリの提携サイト数の多さや PageRank の高さ、SEOに最適な複数のテキストリンクを設置できるなどをPRして積極的に営業。料金は Yahoo!ビジネスエクスプレスよりも多少安めの金額を設定していた。

すでに某S社が運営していたディレクトリサイトは掲載サイトのリンクにnofollowが付与されており、(掲載企業にとっての)SEO的な効果がゼロになっている。また、別のS社の運営するディレクトリも同じくnofollow が加えられていることを確認した。このディレクトリの提携サイトについては、一部のページ群が削除されたり PageRank が下げられるなどの手動対策が行われているほか、同じ会社が別途提供する、大手メディアドメイン配下のURLで顧客が自由にコンテンツ(リンク)を発行できるサービスも同様にすべての外部リンク(クライアント企業へのリンク)に nofollow が追加されており、サービスの売りであったSEO視点のメリットがすべて失われた状態となっている。

また、別のF社が運営するディレクトリのケースでも PageRank がゼロあるいは付与されない状態に変更されていることも確認できた。こちらも一部の提携サイトはGoogleのインデックスから外れている。このディレクトリネットワークは数ヶ月前から一部の提携サイトがディレクトリデータを丸ごと削除するなどGoogleから何らかの指摘があったことをうかがわせる動きもあるが、今のところ外部へのリンクに nofollow を加えるなどの措置は行っていないようだ。

その他、比較的新興の複数のディレクトリサイトは Google にインデックスすらされていないが、これらは有料リンクの販売が問題なのではなく、低品質なサイトをネットワーク化していること自体に問題があったと推察される。

主要なサービス運営会社のサイトを確認する限り、同種のサービスを提供している企業でも特に何の対応もしていないケースもあるが、同時期に複数のサービスで同様の措置が取られていることから、グーグルがディレクトリを装った不正なリンクを排除するための対応を積極的に進めていることがうかがえる。


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以前、うっかり有料審査型スパムディレクトリに登録しないために - (今更) SEOとディレクトリ登録の歴史の記事で警告した通りで。

ちなみに、上記の件から、「Yahoo!ビジネスエクスプレスも危ないんじゃないか」と、意味不明な意見を述べられる方がいるのですが、全く的外れです。何故かわからない方は、Yahoo!カテゴリが生まれた経緯をさかのぼって勉強してみてください、それが理解できれば上記の話と Yahoo!カテゴリの違いもわかると思います。

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