iPhoneやiPadなら1500円でDTCP+環境を実現できる
まず、Android端末にはDTCP+に対応した「DiXiM Player」というアプリが提供されているが、一部の富士通製スマートフォンにプリインストールされているのみ。具体的には、NTTドコモ「ARROWS NX F-06E」「Disney Mobile on docomo F-07E」、ソフトバンクモバイル「ARROWS A SoftBank 202F」だけとなかなかキビシイ。
筆者が先ほどダビング操作をしたのはNTTドコモ「GALAXY SIII SC-06D」なのだが、みごとに該当しない。DTCP-IPに対応したアプリはいくつかあるので、家庭内でなら快適な視聴は可能なのだが……。Android端末の場合は現時点ではDTCP+環境で外部から視聴するのはかなり難しいと言わざるを得ない。
一方、iOS対応アプリとして「DiXiM Digital TV for iOS」(1000円)が提供されている。ただ、このアプリ単体ではDTCP-IPにしか対応しない。そこにDTCP+に対応した「リモーアクセスアドオン」(500円)として追加する必要がある。
このように、iOS端末ならばそれなりに容易に(1500円の投資が必要だが)DTCP+クライアントプレーヤーを入手できる。サーバの認証やらなにやらと多少の手順は必要だが、それほど難しいほどではない。そして実際に屋外からRECBOXにアクセスしてみると……。
再生してみると、映像、音声ともにかなりのクオリティーで視聴できた。これはRECBOXに搭載された「Smartplaying Engine」が、回線の通信速度に合わせて録画番組の動画データ(HD画質)をリアルタイムでトランスコードしているからだ。
LTE回線、3G回線、Wi-Fiとスマホが接続されるネット環境は刻々と変わるが、その都度それに合った画質で自宅のデジタルコンテンツを楽しめるというわけだ。
いくつかハードルはあるが、それさえ超えてしまえばRECBOXを使ったデジタルコンテンツの楽しみ方はいままでの生活を変えるほどの威力がある。
これまで外出先で録画番組を見るためには、レコーダー側でモバイル用にデーターを書き出して、スマホなどに転送しなければならなかった。それには手間も時間もかかるし、ストレージメモリーも圧迫する。なかなか現実的ではなかった。
そんな手間も時間もかからないDTCP+をぜひとも活用したいところだが、いかんせん現時点ではまだその手段が限られているのが残念だ。特にAndroid端末でのDTCP+対応プレイヤーの登場(できれば安価で)が望まれることろだ。
NAS以外にもネットワークストレージはあります!
最終回となる次回は、NASの自作きっととNAS以外のネットワークストレージについても紹介していく。今どきのメモリーカードリーダーはワイヤレスが当たり前!?
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