ここ最近のソニーの新製品が面白い。通常新製品といえば、性能や価格をチェックするが、10月25日発売予定のレンズスタイルカメラ「DSC-QX100」はまずその見た目に目を奪われる。ヒットするか分からないが、続々と新製品が現れては消えていく中、一瞬で製品を覚えさせるインパクトを与えた。
10月5日に発売した新製品「CFD-RS500」は、カセットデッキとCDプレーヤーを搭載しており、カセットテープやCDの再生はもちろん、音源をメモリーカードに録音できる。4GBのメモリーカード1枚に、60分のカセットテープ約66本分がコピーできる。
今ではデジタル機器で音楽を聞くのが当たり前になっているが、CFD-RS500はカセットテープを多く保有していると思われる50~70代をターゲットにしている。
一方でソニーは高音質対応のデバイスにも力を入れている。25日に発表した携帯型音楽プレーヤー「ウォークマン」は、ハイレゾリューション(ハイレゾ)音源に対応している。ハイレゾ音源はCDよりも高音質で、ライブ会場にいるような臨場感が味わえる。ハイレゾ音源を配信するネットサービスが人気を集めており、ウォークマンでの対応が求められていたという。
ハイレゾ対応は「 NW-ZX1」と「NW-F880シリーズ」の2製品。NW-ZX1は、アルミニウム合金の削り出しによる高剛性ボディー、NW-F880シリーズはアルミ素材を使ったデザインと4色のカラーバリエーションが特徴。それぞれに内蔵されたソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」がハイレゾ音源を忠実に再現する。
多様化するユーザー層を取りこぼさないソニー製品。ハイレゾ対応製品はリリースできるかもしれないが、カセットテープに対応する製品はさすがのアップルも開発できないだろう。
