10月18日、システムビルダー版/パッケージ版が販売
むしろ、イベント性があるのは、もうひとつの動きであるWindows 8.1のシステムビルダー版やパッケージ版、そして、Windows 8.1搭載PCやタブレットが発売されるタイミングだ。これは自作PC系販売店を中心に、10月18日に日付が変わったタイミングにシステムビルダー版が発売されるという可能性が高い。
日本マイクロソフトによると、パッケージ版では、Windows 8.1 Pro(価格2万5800円)、Windows 8.1(1万3800円)、Windows 8.1 Pro Pack(1万2800円)の3種類が用意され、ユーザーの利用シーンにあわせて選択できるようになっている。
ここでは日本マイクロソフト主催ということでなく、販売店などが中心となって、イベントの仕掛けが行なわれることになりそうだ。
2012年10月26日のWindows 8発売時には、深夜0時のシステムビルダー版発売にあわせて、東京・秋葉原の通称・パーツ通りには、多くのユーザーが集まり、カウントダウンによる発売で大きな盛り上がりをみせた。これらは日本マイクロソフトが仕掛けた企画ではないが、日本マイクロソフトからも、樋口社長以下、数多くの同社幹部が現場に駆けつけ、販売店やユーザーとともに深夜のカウントダウンを行なった。
今回のWindows 8.1でも、システムビルダー版の発売にあわせて、東京・秋葉原などの販売店において、深夜0時にカウントダウンが行なわれる可能性が高いだろう。
そして、これまでの実績からいえば、Windows 8.1を搭載したPCやタブレットも、10月18日を起点として、順次、年末商戦向けに発売されることになるだろう。この日には、数多くのWindows 8.1搭載PCが量販店店頭に展示されることになりそうだ。このあたりは、今後のデバイスメーカーの新製品発表を待てば明らかになるはずだ。
一方、こうした動きとは別に、日本マイクロソフトでは、報道関係者を対象にしたPRイベントを、日本のPCおよびタブレットを発売するデバイスメーカーと協力して、10月18日に行なう公算が高そうだ。
日本には数多くのデバイスメーカーが存在し、それらのメーカーとともに市場を盛り上げたいという日本法人の強い意向が米国本社にも理解され、実施する格好だといえる。
「Windows 8.1登場にあわせてイベントを開催することは、大きな意味がある」
日本マイクロソフトの樋口泰行社長は、7月時点で、「個人的な意見をいえば、100%の確率で、Windows 8.1の登場にあわせて、市場を盛り上げていくなんらかのイベントを開催したいと考えている」と発言。新OS登場を契機とした、市場を盛り上げるイベントを開催したい意向を強く示していた。そうした日本法人トップの気持ちが、今回も米国本社に通じた結果だといえる。
樋口社長は、「日本におけるPCやタブレット市場全体を盛り上げるという意味では、Windows 8.1登場にあわせてイベントを開催することは、大きな意味がある」と語り、業界全体に波及させる形で、盛り上げ策を検討しているようだ。
10月18日以降も、量販店店頭などでエンドユーザー向けのイベントも順次実施されることになりそうだ。
様々なアップデート機能を提供するWindows 8.1が、停滞する国内PC市場の起爆剤となることへの期待は大きい。
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