あーみんにルックアップとkintoneモバイルを教えてもらった

カスタマイズ＆モバイルでますます最強になったkintone

2013年11月06日 09時00分更新

文● 大谷イビサ／TECH.ASCII.jp

社長奨励賞をゲット！モウリ部長もお気に入り！

　さて、kintoneを導入し、すでに4ヶ月が経った年明け。社員総会の場で、B2Bチームはなんと社長奨励賞で表彰を受けた。広告営業部で表彰される理由といえば、もちろん売り上げの急拡大だ。それもそのはず、kintoneの導入以降、数百万円クラスのタイアップが安定して獲得できるようになり、B2Bチームでは目標以上の数字が上がったのだ。

なんとB2Bチームが社長奨励賞！

　表彰に関しては、数字の面が大きいのはもちろんだが、B2B分野での新規の取引先が一気に増えたこと、そしてクラウドを駆使して営業効率を劇的に向上させたこともポイントになったようだ。表彰が終わった後の懇親会で、オオタニはイシダの元を訪れた。

オオタニ：社長奨励賞なんてすごいじゃないか！おめでとう！

イシダ：ありがとう！　俺も確かにここまで数字に跳ね返ってくるとは思わなかった。本当、あきらめずにkintoneを整備してくれた、オオタニのおかげだ。しかし、今回クラウドの有効性が証明されたのは大きい。B2Bチームだけではなく、既存のコンシューマ系の広告チームにもkintoneの利用を拡げるようモウリ部長から指示もあった。

オオタニ：そうか。なんだかB2Bチームのコバヤカワと情報システム部のトクガワ部長がきな臭い動きをしていたからどうなるかと思ったんだ。高価なオンプレミスの営業支援ツールや別のクラウド製品の導入も見積までとって、検討していたらしいからな。

イシダ：実はkintoneを積極的に使わないで、独自に営業していたコバヤカワは数字が上がらなかったんだ。情報システム部が経営陣に出した他社製品の見積もりも、コスト的に見合わなかったようで、取締役がOKを出さなかったらしい。でも一番大きいのは、やはりモウリ部長が気に入ったことだ。

オオタニ：モウリ部長の鶴の一声だと聞いたぞ。

イシダ：kintoneを使っていると、週末に成績をまとめなくても、モウリ部長へのレポートがすぐできるようになるだろ？　モウリ部長も、いったんそのB2Bチームのスピードに慣れてしまうと、他の営業マンに同じスピードを要求するようになったんだ。それに乗じて、俺もkintoneはコストも明確だし、すでに実績もあると、モウリ部長を説得したんだ。おかげで、今では自腹でkintoneの料金払わないでよくなったぞ。

オオタニ：そうか、イシダの自腹クラウドも3ヶ月で終了か。

イシダ：あと、モウリ部長はスマートフォンで簡単に使えるのも気に入ったようだ。先週のグループ会社の広告部長会では、「うちではこんなに先進的なことやっている」と、B2Bチームのスマホを見せて自慢したらしいからな。

オオタニ：なるほどねえ。現場がITを選ぶ時代が来たんだなあ。

　このようにkintoneの導入で、AMWの広告部は確実に変わった。今までは過去の営業履歴を目的なくメールでばらまくだけだったが、kintoneにデータを集約し、それを積極活用することで、作戦を練るための有効な武器になったのだ。もちろん、導入が成功したのはkintoneというツールの出来だけではない。成果を出そうというイシダの強い意志と推進力、現場の使い勝手を考えたオオタニの工夫、そしてB2Bチームを成功に導くあーみんのアドバイスも大きかったようだ。