このページの本文へ

アスキースマホ総研 第14回

山手線全駅でテスト! 3キャリアのiPhone 5sで通信速度比較

2013年10月08日 11時00分更新

文● アスキースマホ総研

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

各社とも10Mbpsオーバーの数字が並ぶ
auとソフトバンクのハイレベルな争い

カリー 最多勝はauという結果ですね。

スピーディー 勝ち星の数ではそうだね。ただ、全体的に見ると、どのキャリアもLTEらしい高速通信は利用できるという印象。

速度差こそあるが、繁華街の駅でも比較的安定してLTEによる高速通信が可能だった

じまP 今回テストした山手線駅の改札周辺ではすべてのケースでLTEで接続できました。

カリー 全体的に見ると、やはりドコモが苦戦なのでしょうか。

ドロイド Android夏スマホのときとほぼ同じ結果ですし、ある意味予想どおりとも言えます。都内では下り最大37.5Mbpsの基地局がまだ主流で、Androidスマホの数も多くて混雑もあるのかもしれません。ただ、高田馬場のように非常に高速なスポットもありました。

ドコモにも下り最大75Mbps対応の基地局があるのか、高速な結果が出た駅もあった

じまP ドコモは単純な速度では負けていますが、安定して通信できていたのも確かです。

カリー auとソフトバンクは結構激しく争っている感じですね!

ドロイド ソフトバンクは基地局の下り最大75Mbps化を一気に進めたとのことで、結果もまずまず。一方のauは10Mbpsを下回ったのが一駅のみ。安定して高速だったのは大きなポイントでしょう。プラチナバンドの800MHz帯は電波が届きにくい屋内などで有利になりやすいのですが、今回の屋外の調査でも結果がよかったです。

スピーディー でも気になるのは今後なんだよなあ。新iPhoneのユーザーも増えてくるだろうから。

ドロイド ネットワークは生モノですからね。各社とも当然ネットワークを継続的に増強してくるでしょうし。今回の結果もあくまでそのタイミング、その場所での結果という部分は注意が必要です。

今回は地下鉄も追加テスト
auとソフトバンクは安定してLTE接続

じまP 山手線全駅テストだけでは、以前のAndroid夏スマホのときと同じなので、3スポットだけですが、地下鉄のホームと駅間でも簡単にテストしてきました。

都心部での実用性を考えると、地下鉄のホーム、駅間で快適に利用できるかどうかは重要である

スピーディー 何も言わなくても、指示以上の仕事をしてくる優秀な助手だ!

じまP 結果は下の表を見てください。auとソフトバンクは、アンテナの本数に増減こそあれ、ホームも駅間もほぼ常時LTEで接続していました。ただ、ソフトバンクは大手町駅でホームの端に来るとLTEではつながりにくくなりました。

銀座線 ドコモ au ソフトバンク
銀座駅ホーム 7.88Mbps 33.28Mbps 32.95Mbps
銀座~溜池山王駅間 15.60Mbps 30.30Mbps 27.70Mbps
副都心線 ドコモ au ソフトバンク
池袋駅ホーム 7.35Mbps 30.49Mbps 16.05Mbps
池袋~新宿三丁目駅間 16.48Mbps 32.60Mbps 25.14Mbps
東西線 ドコモ au ソフトバンク
大手町駅ホーム 18.09Mbps 31.72Mbps 15.57Mbps
大手町~飯田橋駅間 7.85Mbps 26.85Mbps 20.24Mbps

スピーディー 周波数の違いによる電波の飛びやすさで差が出たのかな?

じまP ドコモは東西線の駅間や、それ以外にもいくつかの駅に着いたタイミングで3Gに切り替わりました。

ドロイド 自分が普段使っている大江戸線でもそれに近いですね。通信できなくなることはないのですが、バッテリーの減りとかにも影響がありそうで少し気になります。

カリー みんな厳しいことを言うけど、都内の地下鉄のトンネル内がエリア化されたのって、今年のことじゃない。データ通信できるだけでうれしいのに、みんなぜいたくだなあ。

スピーディー それ言ったら、元も子もないでしょ!


各社が提供しているLTEの周波数と
新iPhoneの関係表

 iPhone 5s/5cではLTEで利用できる周波数が増えたが、特にメリットがあるのがau。電波が飛びやすい“プラチナバンド”と呼ばれる周波数で、全国的にLTEを展開しているのは現時点でauのみ。ドコモとソフトバンクも今後プラチナバンドのLTEを拡大する計画自体はある。

  ドコモ au ソフトバンク
5s/5c 5s/5c 5 5s/5c 5
FD-LTE 2.1GHz(バンド1)
1.8GHz(バンド3) 今秋予定 ○※ ○※
1.5GHz(バンド11) × ×
1.5GHz(バンド21) ×
900MHz(バンド8) 来春以降 ×
800MHz(バンド18) ×
800MHz(バンド19)

「○」は利用できる周波数。「◎」はそのキャリアでメインの周波数。「×」はキャリアでは提供されているが、iPhone側が対応していない周波数。「―」はそもそもそのキャリアでは提供されていない周波数。
※:イー・モバイルのネットワークを利用

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン