TOUGHPAD 4K UT-MB5のアノトペンは2048段階
TOUGHPAD専用として用意されているアノトペンは、電磁誘導方式でもなく、超音波・赤外線方式でもない。アノト式と呼ばれるもので、普通紙もしくはスクリーンにドットパターンを印刷し、筆跡をカメラでトレースするというもの。
3つの方式はそれぞれ特徴があり、アノト式はアナログ情報のデジタル化を得意とする。ドットパターンさえあればいいため、デジタル黒板やガラス、タッチパネルなど幅広い適用が可能なのだ。TOUGHPAD 4K UT-MB5の表面にもドットパターンが用意されており、それを利用して筆跡のトレースと筆圧を実現している。筆圧分解能は担当者曰く、2048段階。
実際に颯田直斗先生に描いてもらっている途中でも「妙に分解能あるよね」と話していた。最初のうち、「256段階じゃないの?」と勘違いしてしまっていたのが原因だったりするのだが、追従性もよく、現地でインストールした「CLIP STDUIO」との相性も良好だった。
アノト式の利点としてはペン先とカーソルの位置が同じになるところだろうか。イラストレーションテクニックにでは、ペン先よりも5ピクセル上にするチューニングなどが定番だが、颯田直斗先生的には意外とアリと感じていたようだ。