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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第57回

小型ハイスペックやPHS対応機 国内メーカー製個性派スマホ比較

2013年09月30日 14時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 Androidスマートフォンが登場してからしばらくは、海外メーカー製のスマホがスペックも操作性も優れていることが多く、人気も上という印象だったが、それも今や国内メーカー製スマホが逆転している感がある。

 一方で国内メーカーのスマホも、ハイスペックでブランド力がある一部の機種に人気が集中し、それ以外の機種があまり注目されなくなっているという面もある。そこで今回は国内メーカースマホの中でも、キラリと光る個性派スマホ3機種を比較してみた。

ドコモ「ELUGA P」

ソフトバンク「AQUOS PHONE ss」

ウィルコム「DIGNO DUAL 2」

スペックは大きく違う
それぞれ手軽に使えるのがウリ

 今回取り上げるのはNTTドコモ「ELUGA P P-03E」、ソフトバンクモバイル「AQUOS PHONE ss 205SH」、ウィルコム「DIGNO DUAL 2 WX10K」の3機種だ。

 3機種について簡単に紹介していこう。

■ドコモ「ELUGA P P-03E」
 残念ながら国内コンシューマー向けスマホの休止を発表したパナソニックのELUGAシリーズ夏モデル。正直あまり目立たない存在のELUGAシリーズだが、前機種のELUGA Xからガラリと雰囲気が変わり評判もいい。本体は小柄ながらもスペックが高く、しかも持ちやすさを重視したちょうどいいサイズとなっている。

■ソフトバンク「AQUOS PHONE ss 205SH」
 シャープのAQUOS PHONEシリーズの1台。AQUOS PHONEといえばハイスペックのイメージがあるが、本機のようなコンパクトなスマホもコンスタントに投入している。世界初の放射線測定機能を備えたPANTONE 5 107SHの後継機種でもある。また「クイック起動キー」で機能をすぐに呼び出せるのも便利。

■ウィルコム「DIGNO DUAL 2 WX10K」
京セラ製のPHSでの通話も可能なスマートフォン。PHSとソフトバンクの3G/4G回線が使えるユニークな端末だ。前機種のDIGNO DUAL WX04Kにはない高速通信の「SoftBank 4G」(AXGP)に対応しているのが魅力。そして料金面ではウィルコム製PHS同様に1回10分までなら無料の「だれとでも定額」に加入できる。

 では主なスペック、機能を比較してみよう。個性派ということもあり、スペックは3機種ともバラバラだ。

  ドコモ
「ELUGA P
P-03E」
ソフトバンク
「AQUOS PHONE
ss 205SH」
ウィルコム
「DIGNO DUAL 2
WX10K」
メーカー パナソニックモバイル シャープ 京セラ
本体サイズ 約65×132×10.9mm 約60×122×11.9mm 約66×134×10.9mm
重量 約146g 約119g 約134g
画面サイズ 4.7型 4型 4.7型
画面解像度 1080×1920ドット 480×854ドット 720×1280ドット
OS Android 4.2.2 Android 4.1.2 Android 4.2.2
CPU クアッドコア 1.7GHz デュアルコア 1.5GHz デュアルコア 1.5GHz
ROM/RAM 32GB/2GB 8GB/1GB 16GB/1.5GB
メモリーカード microSDXC(64GB) microSDXC(64GB) microSDXC(64GB)
下り最大通信速度 100Mbps
(Xi)
76Mbps
(SoftBank 4G)
76Mbps
(SoftBank 4G)
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング ○(最大10台) ○(最大10台) ○(最大8台)
カメラ画素数 1340万画素CMOS 1310万画素CMOS
(裏面照射型)
810万画素CMOS
(裏面照射型)
インカメラ 130万画素CMOS 30万画素CMOS
(裏面照射型)
120万画素CMOS
(裏面照射型)
防水/防塵 ○/○ ○/× ○/○
ワンセグ連続視聴 6時間30分 9時間30分 6時間+残量10%
FeliCa
赤外線通信
NFC × ×
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
HDMI ○(MHL) × ○(MHL)
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 2600mAh 2080mAh 2000mAh
Qi × ×
カラバリ Gold、Black シルキーピンク、シャンパンゴールド、ホワイト、ネイビー、ブラック ブルー、ブラック、ホワイト、ピンク

 一番スペックが充実しているのはELUGA Pだろう。夏モデルのハイスペックスマホとほぼ同レベルで、4.7型のフルHDディスプレー、Android 4.2、クアッドコアCPU、RAMが2GBなど、スキが無い。それでいて本体サイズはコンパクトで持ちやすく、さらに非接触充電の「Qi」にも対応している。カメラがスペック的には表面照射型だが、これはパナソニックが新開発した「ルミックスセンサー」で、裏面照射型を上回る特性を持つとメーカーではアピールしている。

 AQUOS PHONE ssはスペックでは少々不利だろう。OSもこの機種だけAndroid 4.1。デュルアコアCPUでRAMも少なく、夏モデルにしては見劣りする。画面サイズも小さく4型。しかし最近のスマホではかなり小さなサイズで幅は60mm、重さも119gと軽い。個人的には片手操作がしやすい小さなスマホが好みなので好印象だ。また電池容量が小さいわりにワンセグの連続視聴時間が長いなど、スタミナテストにも期待したいところ。

 DIGNO DUAL2はELUGA PとAQUOS PHONE ssの中間に位置するスペック。夏モデルとしてはスペックが若干見劣りするものの、4.7型のHDディスプレーで、OSのバージョンも4.2、RAMは1.5GBとまずまず。メインカメラの画素数は低いものの8メガもあれば十分で、裏面照射型CMOSセンサーなら明るく撮れそうだ。気になるのはバッテリー容量。ワンセグの連続視聴時間も公式スペックでは短めだ。

 スペックではELUGA Pがリードしたと言ってよいだろう。ドコモの夏モデルらしい充実ぶりでありながら、操作がしやすいサイズでもある。ELUGA Pはまさにそんなスマホだ。

 続いて外観をチェックしていく。

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