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徹底特集 「iPhone 5s」&「iOS 7」を全力チェック! 第28回

徹底チェック! 「iPhone 5s」をすべて解説【ハードウェア編】

2013年09月27日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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「iPhone 5」からの大きなデザイン変更はナシ

 iPhone 3GS、iPhone 4Sと同様に、iPhone 5sはiPhone 5をベースに発展させた形になっており、外観的には大きなアップデートは行なわれていない。サイズは幅58.6×厚さ7.6×高さ123.8mm、重量112gで、表裏ともフルフラットの形状もそのまま。スマホでは定番になったラウンドフォルムではなく、真横から見ると四隅に傾斜が設けられており、角が刺さる感じを抑制している。

 手で持ったときにどうしても気になるという場合は、ケースやカバーなどでフォローできるので、iPhone 5sに合わせて登場したApple純正ケース「iPhone 5s Case」を手にしてみるのもいい。もしくは、「iPhone 5c」をオススメしたい。スペック的にはCPUが「A6」、「M7」モーションコプロセッサ非搭載などの違いはあるが、iPhone 5cは、持ちやすさの面ではiPhone 5sよりもレベルが高い。また、背面部分で変更のあった箇所は「iSightカメラ」(背面カメラ)と「True Toneフラッシュ」のため、iPhone 5用ケース/カバーを流用しやすい。この部分のフォローはだいぶ容易だと思われる。

iPhone 5s発売に合わせて登場した純正ジャケット「iPhone 5s Case」

フロント部分の変化

 フロント部分での大きな変化はホームボタンだ。指紋認証センサー「Touch ID」を搭載し、ボタンの回りにステンレススチールの感知リングが配置されている。このリングは、デザイン面だけでなく、指を感知してTouch IDセンサーを自動的に起動にさせる目的もある模様。このため、ボタンを保護する類のフィルムは一部使用可能だが、デコレーションするタイプのものは使用不可になった。指紋認証を使用しないのであれば、その限りではない。

背面部分の変更点

 改めて背面を見てみよう。背面には800万画素の「iSightカメラ」、マイク(ノイズキャンセリング用)、白色LEDとアンバー色のLEDからなる「True Toneフラッシュ」が配置されている。背面はツートンカラー的になっており、ゴールドの場合はホワイトとゴールド、シルバーの場合はホワイトとシルバー、スペースグレイはブラックとグレイの構成だ。それぞれのカラー部分はアルミ製でアルマイト加工が施され、硬度や耐摩耗性をアップするとともに質感も向上させている。そのため、裸運用のままでも傷つきにくいのだが、ひょんなことでキズが入ることはあるため、不安であればジャケットを装備するか、クリアタイプの保護フィルムを用意するといいだろう。

本体正面。上から近接センサー、FaceTimeカメラ、環境光センサー、受話口、4インチタッチパネル、ホームボタンと並ぶ。マイクは本体底部にある

本体背面。800万画素の「iSightカメラ」、マイク、True Toneフラッシュがある。True Toneフラッシュはホワイトとアンバーの2色の混合タイプ。色温度を調整可能なLEDシーリングライトと同じ仕組みで、発光時の色を調整する

本体頂部。電源/スリープボタンがあるのみ

本体底部。ヘッドホン端子、マイク、Lightning端子、スピーカーがある

本体左側面。サウンドのオン/オフボタン、ボリュームボタンがある。位置はiPhone 5のままなので、ジャケットの流用は可能だ

本体右側面。SIMカードスロットがあるのみ

SIMカードトレイも本体カラー準拠になっている

 手に持った場合に感じる重さは、改善されている。重量112gと元々軽いのだが、iPhone 5sは微妙に重心設計が変更されたため、縦画面でなんとなく持ってみた場合にやたら軽く感じるようになった。持ち方に影響されるのだが、体感的な部分の改善はかなり大きい。

 本体自体の強度については、iPhone 5から引き続き、高所からの滑落以外に対してはかなり頑丈だと感じている。寝ている間に体の下敷きにしてしまったり、寝起きにうっかり踏みつけたりといった、よくあるトラブルを意図的に実行してみたが、特に不具合は生じていない。iPhone 5ブラックで指摘された塗装のはがれやすさは、スペースグレイで解消している模様だ。


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