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ソニーが本気で参入してきたハイレゾオーディオの世界! 第3回

USB DACも! ソニーの据置ハイレゾ機器を最速レビュー

2013年09月26日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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USB DAC内蔵アンプとハイレゾ対応スピーカー
この組み合わせもなかなかいい!

UDA-1とSS-HA3というコンパクトなハイレゾ再生システム

UDA-1とSS-HA3というコンパクトなハイレゾ再生システム

 続いては、USB DAC内蔵アンプのUDA-1と、一回りサイズの小さなSS-HA3の組み合わせで試聴してみた。

 UDA-1は、23W+23Wのアンプを内蔵するという違いはあるものの、一般的なUSB DACと同じように使う製品。サイズは幅225mmのハーフサイズなので、ノートPCなどを組み合わせてデスクトップでも使えるモデルだ。

フロントと天面が一体となったアルミ材を使用したボディもHAP-S1と同様。大型のボリュームツマミを備えており、シンプルな顔付きになっている

フロントと天面が一体となったアルミ材を使用したボディーはHAP-S1と同様。大型のボリュームツマミを備えており、シンプルな顔付きになっている

背面にはUSB端子と同軸デジタル入力、アナログ入出力を備える。スピーカー端子もある

背面にはUSB端子と同軸デジタル入力、アナログ入出力を備える。スピーカー端子もある

 最大192kHz/24bitのリニアPCMと、DSD音源に対応するため、専用のドライバーソフトが用意されている。また、前回紹介したポータブルUSB DACの「PHA-2」と同様に、ハイレゾ対応の音楽再生ソフト「ハイレゾ・オーディオ・プレーヤー」も付属している。

 専用ドライバーをインストールすれば、専用ソフト以外のプレーヤーでも再生は可能。ただし、ASIOインターフェースに対応していることが必要で、再生できることを確認できた「Foobar2000」の場合は、ASIO対応のためのコンポーネントを追加している。

 実は、HAP-S1とUDA-1は、製品のジャンルこそ異なるが、兄弟機のような関係でもある。言ってしまえば、HAP-S1からHDDやディスプレー、再生機能を取り外し、USB DAC機能を加えたのがUDA-1となる。D/Aコンバーターなどのデジタル信号処理部やアナログアンプが同一設計となっているのだ。

SS-HA1と比べるとサイズが一回り小さくなり、中央にあったドーム型トゥイーターがない。アルミ製エンクロージャーなどの特徴は共通だ

SS-HA1と比べるとサイズが一回り小さくなり、中央にあったドーム型トゥイーターがない。アルミ製エンクロージャーなどの特徴は共通だ

(サイズが小さい以外は)背面の見た目は一緒。スピーカー端子と上部にバスレフポートがあるだけのシンプルなデザインだ

(サイズが小さい以外は)背面の見た目は一緒。スピーカー端子と上部にバスレフポートがあるだけのシンプルなデザインだ

 スピーカーのSS-HA3は、トゥイーターを省略した2way3スピーカーモデル。スーパートゥイーターが正面と上面にある設計は共通だ。サイズは一回り小さくなっているが、アルミ材を湾曲させたエンクロージャーなども同一。ウーファーはSS-HA1が13cmだったのに対し、SS-HA3は10cmとなっている。

 プレーヤーが筆者のPCとなる点こそ異なるが、再生音の傾向はHAP-S1と共通したものがあり、繊細で上品な再現をする。サイズが小さく、ウーファーも小口径になっているので低音感が心配だったが、むしろ量感を出し低音感を高めたセッティングになっており、音の厚みもきちんと再現できていた。

 女性ボーカルなどを聴くと、S/Nがよく微小な音まで鮮明に再現できる解像感の高さがあり、基本的な素性の良さもきちんと受け継いでいる。

 強いて言うならば、大音量にしていくとさすがに低音の伸びには少々差が付いた。ただし、一般的な音量ならば大きな差ではないし、ノートPCと組み合わせて使うにもちょうどよい手頃なサイズなので、使い勝手は良さそうだ。

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