USB DAC内蔵アンプとハイレゾ対応スピーカー
この組み合わせもなかなかいい!
続いては、USB DAC内蔵アンプのUDA-1と、一回りサイズの小さなSS-HA3の組み合わせで試聴してみた。
UDA-1は、23W+23Wのアンプを内蔵するという違いはあるものの、一般的なUSB DACと同じように使う製品。サイズは幅225mmのハーフサイズなので、ノートPCなどを組み合わせてデスクトップでも使えるモデルだ。
最大192kHz/24bitのリニアPCMと、DSD音源に対応するため、専用のドライバーソフトが用意されている。また、前回紹介したポータブルUSB DACの「PHA-2」と同様に、ハイレゾ対応の音楽再生ソフト「ハイレゾ・オーディオ・プレーヤー」も付属している。
専用ドライバーをインストールすれば、専用ソフト以外のプレーヤーでも再生は可能。ただし、ASIOインターフェースに対応していることが必要で、再生できることを確認できた「Foobar2000」の場合は、ASIO対応のためのコンポーネントを追加している。
実は、HAP-S1とUDA-1は、製品のジャンルこそ異なるが、兄弟機のような関係でもある。言ってしまえば、HAP-S1からHDDやディスプレー、再生機能を取り外し、USB DAC機能を加えたのがUDA-1となる。D/Aコンバーターなどのデジタル信号処理部やアナログアンプが同一設計となっているのだ。
スピーカーのSS-HA3は、トゥイーターを省略した2way3スピーカーモデル。スーパートゥイーターが正面と上面にある設計は共通だ。サイズは一回り小さくなっているが、アルミ材を湾曲させたエンクロージャーなども同一。ウーファーはSS-HA1が13cmだったのに対し、SS-HA3は10cmとなっている。
プレーヤーが筆者のPCとなる点こそ異なるが、再生音の傾向はHAP-S1と共通したものがあり、繊細で上品な再現をする。サイズが小さく、ウーファーも小口径になっているので低音感が心配だったが、むしろ量感を出し低音感を高めたセッティングになっており、音の厚みもきちんと再現できていた。
女性ボーカルなどを聴くと、S/Nがよく微小な音まで鮮明に再現できる解像感の高さがあり、基本的な素性の良さもきちんと受け継いでいる。
強いて言うならば、大音量にしていくとさすがに低音の伸びには少々差が付いた。ただし、一般的な音量ならば大きな差ではないし、ノートPCと組み合わせて使うにもちょうどよい手頃なサイズなので、使い勝手は良さそうだ。

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