このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第150回

iPhone 5sの新機能を活用して自慢するワザ

2013年09月25日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

スナップ写真は連写からベストショットを選ぶ

 iPhone 5sのカメラは、800万画素と画素数は同じながらイメージセンサーのサイズが15%広くなり、画質が向上している。f値も2.4から2.2と明るくなった。また、手ぶれ機能も搭載。端末のぶれが一定のレベルを超えると自動的にオンになる仕様だ。従来のiPhoneで撮影した写真と並べると性能の違いは一目瞭然。とはいえ、iPhone 5のカメラもデキがいいので、iPhone 5Sの写真だけ見せても違いがわかりにくい。やはり、新機能のバーストモードの出番だ。

 バーストモードでは、撮影時にシャッターボタンを押しっぱなしにすることで、秒間10枚の連続撮影を行なう。そして、その中から、手ぶれの有無、顔の向き、瞬き、笑顔、明晰度などをiPhoneが判断し、ベストショットを選んで提示してくれる。これは普段から使いたい機能だが、多人数のスナップショットを撮るときに得に役立つ。これまでは、「もう1枚行きますよー」というところを、一気に数十枚撮影し、ベストショットを選べるのだ。これは、ハイパワーなCPUを搭載する今後のスマホでブームになりそう。もちろん、任意の写真を選んで保存することもできる。

 ちなみに、レンズは明るくなっているものの、ISO感度は3200から2500に落ちているので、暗所の撮影性能は同等。しかし、その分暗いところでの写真でノイズが軽減されている。

カメラを起動して、シャッターボタンを長押し

秒間10枚の連写が始まる。マシンガンのようなシャッター音が出るが、マナーモードでは最初と最後だけに音が鳴るようになる

ベストカットと判断された写真が選ばれる。OKなら「完了」をタップする

「よく使う項目」をタップすると、撮影した写真を一覧できる。保存したい写真にチェックする

薄暗いバーで撮影した写真。ISO1000でシャッタースピードは15分の1秒。フラッシュなしで撮ったが、ずいぶんノイズが目立たなくなっている

スローモーション機能で動画撮影の機会が倍増

 動画機能で面白いのがスローモーション撮影だ。秒間120コマで撮影し、再生時は秒間30コマなので4分の1の速度で楽しめる。スロー部分は任意に設定できるので、通常部分は普通に再生できる。このあたりの操作も直感的に行なえるので、人気が出そう。動画の撮影チャンスが増えることは間違いないだろう。

 飛び跳ねているところを撮ると、スローの効果がわかりやすい。スポーツしている人や走っているクルマを撮ると面白いだろう。特にクルマは映画のような効果になる。ゴルフのスイングやクラッカーを鳴らすといったアクションだと、速すぎてiPhone 5sのスローでも一瞬で終わってしまう。秒間15コマ再生で8分の1の速度で再生できる機能があるとよかった。また、カクテルをシェイクするところを撮ったのだが、室内だとやや画面が暗くなる。明るい場所のほうが綺麗に撮れそうだ。

 スローモーションの撮影可能時間は公開されていない。自分で試してくれとのことなので、試してみるとずっと撮影している。とりあえず、6分間回してみたが問題なし。ストレージに余裕がある限り撮影できそうだ。ただし、連続撮影していると、端末がものすごく熱くなる。CPUがフル回転しているのだろう。A7チップ搭載のiPhone 5Sのみの機能で、A6搭載のiPhone 5やiPhone 5cでは非対応なのも頷ける。

カメラを右にフリックして、スローモーションモードにする。赤いボタンを押して撮影スタート

普通に撮影する。右上の「120FPS」表示でスロー撮影ということがわかる

スロー再生したい部分をドラッグして指定すれば完了

カバーの質感は高いが付けるかどうかお好みで

 iPhone 5sとiPhone 5cには純正の専用ケースが用意されている。iPhone 5s用ケースは本革を使った6色カラー、iPhone 5c用はシリコン性のこちらも6色が用意されている。

 iPhone 5sのケースはレザーとはいえ、しっかりした作りで完璧にフィットする。マイクやスピーカーの場所に開いている穴も高速なドリルで処理したもので、質感は高い。5cのケースは穴がたくさん開いており、カラフルなボディーも見せることができる。こちらも手触りは上々だ。価格はiPhone 5s用が4080円、iPhone 5c用が3080円となっている。

 筆者はケースに入れないでiPhone 5を使っていたが、特に問題なし。iPhone 5sも裸で運用しようと思っている。iPhone 5cは独特なデザインなので一目でわかるが、iPhone 5sをケースに入れると違いがわからなくなる。とはいえ、将来中古ショップに売るつもりだったり、一筋の傷も許せない、というのならケースを付けるしかない。純正品はさすがにデキがいいので、一緒に購入してもいいだろう。

iPhone 5sとiPhone 5cをケースに入れたところ

iPhone 5s用のケースはレザー製で手触りがいい

iPhone 5c用のケースは背面にたくさんの穴が開いている

 iPhone 5sはまだ品薄の状態が続いている。いち早く手に入れて、自慢して頂きたい。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン