前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第26回

iPhone 5s／5c戦略を知ったかぶる

知ったかぶり その4
メディアの評判が悪いApple製品はヒットする法則（笑）
さらに、キャリアの競合はユーザーには有利に

　2008年にiPhoneが初上陸したときも「絵文字が使えない」などの理由で大手メディアなどは「売れない」宣言をしました。しかし、結果はご存知の通り。最新のiPnone 5s/5cの発売日（9月20日朝8:00）には、銀座のアップルストアに300人以上、丸の内のdocomoショップにも200人ほどの行列ができたほど。

　思い返せば、ボンダイブルーの初代iMacのときも、iPod、iPad、iPad miniのときもそうでした。確かに未来を予言することは至難の業ですが、「大手メディアが辛口のときは狙いめ」の法則はしばらくは続くような気がしています。

　フットワークの軽さでiPhoneという黒船を初上陸させたsoftbank、後発ながら健闘しているau、満を持していよいよ参入のdocomoが加わったことで、ユーザーの選択肢を、ますます悩ませていることだと思います。

　しかし、そうしたキャリア間の競合は価格競争やサービス競争などはユーザーに働くはず。通信費が高いといわれる日本でも、この3社により、ユーザーにとって有利な展開になることを願っています。

前田知洋（まえだ ともひろ）

　東京電機大学卒。卒業論文は人工知能（エキスパートシステム）。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH（モエ ヘネシー・ルイヴィトン）グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

　著書に『知的な距離感』（かんき出版）、『人を動かす秘密のことば』（日本実業出版社）、『新入社員に贈る一冊』（共著、日本経団連出版）ほかがある。現在、ビジスパからメルマガ「Magical Marketing - ソシアルスキル養成講座 -」を配信中。

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