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せきゅラボ研究結果 第6回

生活そのものが穴になる時代に “デジタルライフを安心サポート”

個人ユーザーレベルのセキュリティも新たな局面に突入

2013年09月30日 11時00分更新

文● 外村克也(タトラエディット)

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これまでのセオリーが通用しない時代が来てしまった

 ネットにどっぷりと浸かって、『自分はIT技術の変化にも自然と身体が慣れちゃったからさあ……』などとうそぶくようなヘビーユーザーでも、肝心の箇所をカバーしていないことが多い。たとえば、EvernoteやDropBoxを仕事でバリバリ使いまくっているという人でも、IDやパスワードは使いまわし、ということが珍しくない。

常に携帯するコンピューターはノートPCからスマホへ、そして重要な情報はHDDからクラウドへ移行が進みつつある

 過去にその手の話をしたときに、“3つのパスワード”をランダムに使っているという知り合いが1人だけいた。なぜ3つなのか尋ねたところ、「どのサービスがどのパスワードかは覚えていない。3回間違うとアカウントがロックされるサービスが多いけど、3つを使いまわしていれば、その前にどれかのパスワードが合致するから」とのことだった。

 彼のようなケースは別として、パスワードを1つに統一していると、いろいろと面倒なことが起こる。1つのサービスから個人情報が流出してしまうと、他のサービスでの不正ログインも気をつけなければならない。結果、“登録しているすべてのサービスでアカウントやパスワードを修正する”という手間がかかってしまう。当然その間にも、不正ログインされているかもしれない、という不安は拭えない。

 2011年に起こったアカウント情報流出事件では、流出した可能性がある情報はじつに7000万件以上と言われている。その後、多くのウェブサービスに向けて、流出したアカウント情報を使った不正ログインを試みる例があったという。登録していた知り合いの話によれば、銀行や証券サイトからも、パスワード変更を薦めるメールが届いたのだそう。

 ここでわかるのは、“すでに個人情報は端末内に留まっておらず、大半は外部サービス(主にSNSとクラウド)が握っている”ということ。つまり、手持ちの端末をガチガチに固めるだけでは100点満点とは言えずせいぜい50点。もう50点はいわば他人のセキュリティ具合にある程度任せるしかないのだ。ならば、せめて各サービスのカギとなるアカウント情報は死守したいところ。

 手を打っておくとしたら、「McAfee SafeKey」が現状でベストな選択だといえる。サイトごとに強固なパスワードを作成してくれるうえ、それを安全に保存しておいてくれるからだ。パスワードの保存先はクラウドとなるが、そこはマカフィーのサービスということもあり信頼性は格段に高い。

SafeKeyのパスワード生成機能はかなり強力。辞書などから類推するクラックツールへの十分な防御力が期待できる。セキュリティ強度もバーで示されるので、安心感がある

 そして一度サービスのアカウントを登録すれば、次からはログイン情報を入力することなく自動ログインできる。これは想像以上の利便性だ。なお、SafeKeyやパーソナルロッカーについては、iOSでも使える。ぜひ一度体験してほしい。

 PCは一家に1台からひとり1台に、と言われて久しいが、スマホやタブレットの台頭で、1人あたりのコンピューター所持台数は2台にも3台にもなってきている。それらすべてがネットにつながり、ウェブサービスを利用しながら安全に使えることを考えると、年間7980円は“転ばぬ先の杖”として有用な使い道だろう。

 さて、6回にわたってLiveSafeを紹介してきた。1アカウント分契約するだけでかなりの恩恵が受けられることがわかったと思う。

 これで台数無制限・年間7980円というのだから、本当にいい時代になったなと感じる一方で、セキュリティ記事を書く際に、ウイルススキャンやファイアウォールといったお馴染みの用語が陰を潜め、代わりにスマートフォン、クラウド、生体認証など新しい単語を頻繁に使うようになったことに一抹の不安を覚えることも確かだ。

LiveSafeはウイルススキャンやファイアウォールといった既存の機能をキチンと押さえつつ、セキュリティの新たな潮流にも対応した製品だ

 おそらく個人ユーザーレベルのセキュリティも、新たな局面に突入しているのだろう。そんななか、いち早くスマホ・タブレットへの対応と、パスワード保護を前面に押し出してきたLiveSafeこそ、いま考えうる最新の個人向けセキュリティ製品といえるのではないだろうか。

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