LUXMANの4兄弟「L-590AX」「L-507uX」「L-550AX」「L-505uX」を比較試聴
最高のプリメインアンプを求め、LUXMANの試聴室を訪問した (3/8)
2013年09月30日 11時00分更新
アコースティックな響きが美しい純A級、オールマイティーなAB級
いよいよLUXMANの主力4製品の音を聴く。
価格=グレードという観点に立つなら、ほぼ10万円の価格差で4製品がきれいに並んでいる。聴けばもちろんノイズの多寡(S/N比)、歪みの少なさ、音の分離感、そして空間の表現といった比較的客観的な要素は価格相応の差があるという印象がある。しかし純A級とAB級では音の表現(というよりも特徴)に明確な差があり、そちらのほうがより人が聴いた際の感覚に強い影響を与え、支配的という面もあるだろう。
そういう意味では4製品を価格という1本の軸で単純に切って上位下位という判断を下すよりは、純A級とAB級というグループ分けをして、その中で下位でも満足できるか、やはり上位を選びたいのかを判断するといった選び方のほうが適しているように感じる。
内部の構成を見れば上位のL-590AXとL-507uXは3パラレルプッシュプル、下位のL-550AXとL-505uXはパラレルプッシュプルと回路規模が異なり、電源容量や使っている部品のグレードも異なる。そのあたりの理由で価格に差が出るのは当然だが、目的はあくまでも音楽を楽しむためのものだから、自分が一番納得できる音を出す機種を選ぶのが最適だろう。
主な試聴曲
- 「Suara DSD live session」(DSF形式)
- 「ファリャ:《三角帽子》《恋は魔術師》」(UCGD-9028、SACD/DSDマスタリング)
今回はototoy.jpで配信されているDSD音源やSACDなどをソースにLUXMANの試聴室で4機種をじっくりと聴き比べてみた。
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