この手のノートは実際に持ち運んで試すに限る
4泊の取材があったため、そのときの作業用としてLaVie G タイプX を持ち運んでみた。移動中も作業をするとなると、さすがに13.3型以下のノートPCに軍配が挙がってしまうのだが、ホテルや広い場所で作業を進めるといった場合は、15.6型のほうが視認性もよく楽だった。この辺りは視野角の広いIPSパネルの採用もあるが、発色も良好である点が大きい。
また、作業に疲れたらちょっと映像を楽しむといった場合でも活躍してくれる。音質については、キーボード左右に大きくスピーカーが配置されており、素直な音を出す。ボリュームを上げても音割れが生じにくいため、180度まで開くのを利用してプレゼン用として活用する手もアリだ。エンタメよりな15.6型が多い中、LaVie G タイプX に限ってはかなりビジネス用途を意識しているものと思われる。
作業のしやすさでは、キーボードが重要だ。LaVie G タイプX は、フルサイズキーボードを採用しており、かつテンキーが用意されている。エクセル操作があるため、別途テンキーを持ち運ぶスタイルもあるが、荷物を減らせることを考えると、薄いLaVie G タイプX はだいぶ都合がよかった。
キーピッチは18mm、キーストロークは1.2mmになっており、ややキーストロークは浅いが比較的慣れやすいキーボードに仕上がっている。また薄い=打鍵時にキーボード面がたわむ心配が出てくるが、底面を見てみると本体中央に足がふたつ用意されており、原稿作業中にたわみを感じることはなかった。筆者はだいぶパワフルに打鍵するほうなので、たわみへの心配は少なく済む人が多いだろう。
バッテリー駆動時間はカタログスペックで7時間。写真現像・レタッチや原稿作成、心が折れたのでウェブブラウズといった操作をしてみた場合は、4時間30分ほど動作していた。写真現像・レタッチでだいぶバッテリーを消費した印象で、オフィスアプリケーション中心の操作であれば、6時間近い動作が見込めそうだ。
気になる騒音と発熱だが、CPU負荷が高い状態が続くとファンが高速回転したが、2基あるためか意外と静かだった。また熱も上手く逃がせているようで、主な発熱ポイントはキーボード上部の空間に集中しており、操作時に不快な熱を感じにくい作りになっている。
そして輝度。もっとも驚いたことだが、最低輝度がとても暗い。蛍光灯下でも暗すぎると感じるほどだった。プロジェクター使用時や寝室での操作目的でここまで暗くなるよう設計しているもの思われる。最大輝度も高めで、屋外ではさすがに厳しかったが、太陽光が差し込む室内では十分見られるほどだった。