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イー・モバイル、1.7GHz帯実験で291Mbps! 周波数割当をアピール

2013年09月18日 16時45分更新

文● ASCII.jp編集部

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東京オリンピックに向けて
高速モバイルブロードバンドを整備したい

 イー・アクセス(イー・モバイル)は、本日18日、周波数1.7GHz帯を使ったフィールド実証実験の結果を発表。香川県高松市で行なわれたLTE実証実験(下り最大300Mbps)で291Mbpsを記録した。

 冒頭のスピーチを担当した、イー・アクセス 取締役名誉会長の千本倖生氏は「現在のモバイルデータ通信は、高品質で高速、そしてリーズナブルなものが求められている。データのトラフィックは2007年に当社が参入する前の約200倍になったが、利用料金は3880円と1/3以下になった」と現状のLTEなどの状況を説明した。

 そのうえで、今回同社がフィールド実証実験を行なった1.7GHz帯の5MHz(F0)は同社の隣接帯域であり、すでに端末は対応しているのでより良いサービスをすぐにでも提供できるとのこと。「F0帯という有限希少な帯域を使って、連続20MHz幅の高速通信サービスを安く提供できるのは弊社だけ」と千本氏は自信を見せた。

イー・アクセス 取締役名誉会長 千本倖生氏

イー・アクセス 代表取締役社長 エリック・ガン氏

 なお、1.7GHz帯は総務省からイー・アクセスに割り当てられた周波数だ。この実証実験の結果は下記の通り。

  • 「10MHz+10MHz幅 CA(キャリアアグリゲーション)」と「連続20MHz幅」の評価では、後者のほうが下り伝達速度が高いことを確認。
  • 「4×4 MIMO」と「2×2 MIMO」の評価では、両方の式とも規格上の下り最大速度に近いスピードを確認(4×4 MIMOで291Mbps)。
  • 「2×2 MIMO」の評価では、既存のUSBスティックタイプの端末「GL08D」で148Mbpsを記録。

 イー・アクセス 代表取締役社長のエリック・ガン氏によると、この実験の結果「最高速度は291Mbpsだが、平均でも250Mbpsほど記録していた」とのこと。下り最大300Mbps(4×4 MIMO 20MHz)と下り最大150Mbps(2×2 MIMO 20MHz)の、両方の実験を行ない、後者では同社の端末である「STREAM X」、「GL08D」、「GL06P」の3機種での実験も行なっている。

5MHz帯を使うことで、ドコモなどと同等な競争ができるという

実験ではどの端末でもかなりの速度が出たようだ

モバイルデータ通信でこの速度が日常的に使えるようになったら画期的だ

すでに発売されている端末でも、このくらいの速度が出る

 エリック氏は「7年計画で東京オリンピックのおもてなしに向けて、225Mbpsサービスを提供できるようにする。オリンピックのために高速のモバイルブロードバンド環境を作りたい。そして、2015年までには人口カバー率95%を目指します。5MHzがあれば15MHzを使って連続20MHz幅のサービスができる。電波の有効利用ができるんです」と、同社が周波数の割当を希望している5MHz帯の重要さについて、改めて力説した。


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