カタログスペックの約18時間にどれだけ近づく?
「VAIO Duo 13」標準仕様モデルのバッテリー駆動時間を検証する
2013年09月18日 11時00分更新
Wi-Fi利用の現実的な環境下で13時間以上駆動!
そこで今回は、現実的な利用状況を想定してVAIO Duo 13のバッテリー駆動時間を計測した。おもな設定内容は以下の通りだ。
VAIO Duo 13のバッテリー駆動時間測定条件 |
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また今回は、液晶ディスプレーを開いた状態の「キーボードモード」と閉じた状態の「タブレットスタイル」とで検証を行なった。さらに「VAIOの設定」からキーボードモードでは高負荷時には最大パワーで動作する「パフォーマンス優先」、タブレットモードではパワーを抑えて消費電力を節約する「静かさ優先」に設定している。
「BBench」で60秒ごとのWebサイトへのアクセスと10秒ごとのキー入力エミュレーションを有効にした状態でバッテリー駆動時間のベンチマークを行なったところ、キーボードスタイルのパフォーマンス優先モードで13時間29分、タブレットスタイルの静かさ優先モードで13時間23分という結果となった。
徹底的な節電チューンを施した状態でのカタログ値の18時間よりも2割ちょっと短いが、無線LAN経由でネットにアクセスする現実的な運用状況で半日以上持ったのには驚きだ。さらに画面の明るさを落としたり、ネットにアクセスしないときは無線LAN機能をオフにするなどすれば、駆動時間がさらに伸びる可能性がある。これだけのスタミナがあれば、かなりヘビーに使ってもバッテリー切れを心配する必要がない。
テスト結果では、静かさ優先モードよりもパフォーマンス優先モードのほうがやや駆動時間が長かった。これだけの差ならほとんど誤差のようなもので、バッテリー性能はほぼ同等と考えられる。各モードの役割から考えると、パフォーマンス優先モードのほうがより早くバッテリー切れになりそうな気もするだろう。だがこのモードは、高い負荷が発生したときに一時的にTDP(消費電力量の目安)を上昇させて処理能力を向上するためもので、低負荷時の消費電力量は通常時とほぼ変わらないものと考えられる。
「いたわり充電モード」でバッテリーがより長持ち
VAIO Duo 11にはオプションとしてシートバッテリーが用意されているが、VAIO Duo 13には外付けバッテリーが用意されていない。本体のみで半日以上駆動するなら、外付けバッテリーを使う必要がないと判断されたためだろう。VAIO Duo 13なら、バッテリー切れで困るようなことは実質的にないように思える。
ただしそのぶん、本体内蔵のバッテリーは大切に扱うべきだろう。特に注意したいのが、満充電の繰り返しによるバッテリー性能の低下だ。自分でバッテリー交換できない機種向けに「内蔵バッテリーパック交換サービス」が用意されているが、利用料金として1万5750円かかってしまう。少しでも内蔵バッテリーを長持ちさせるために、満充電前に充電を停止する「いたわり充電モード」を利用しよう。「VAIOの設定」から機能を有効化しておくだけで、80%または50%のバッテリー充電率で充電がストップするのだ。
充電率が80%や50%では駆動時間に不安を感じるかもしれない。だが前述のグラフを参照にすると、80%の状態からは10時間以上、50%の状態でも6時間以上動作していることがわかる。VAIO Duo 13はバッテリー切れの心配が少ないだけでなく、長期間安心して利用できる品質を兼ね備えているのだ。
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