カタログスペックの約18時間にどれだけ近づく?
「VAIO Duo 13」標準仕様モデルのバッテリー駆動時間を検証する
2013年09月18日 11時00分更新
「VAIO Duo 13」のセールスポイントとして、バッテリー駆動時間の長い点がある。カタログ上では約18時間の駆動が可能とされているが、実際にそこまでバッテリーが長持ちするのか気になるところ。そこで今回はVAIO Duo 13のバッテリーがどれだけ長持ちするのか、ベンチマーク結果を交えながら紹介しよう。
なお、今回の検証には店頭販売向けのVAIO Duo 13標準仕様モデルを使用している。利用状況やパーツ構成によって結果が変化することもあるので、あらかじめご了承いただきたい。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | VAIO Duo 13 標準仕様モデル |
型番 | SVD13219CJW(ホワイト)/SVD13219CJB(ブラック) |
実売価格 | 約18万4500円 |
CPU | Intel Core i5-4200U(1.6GHz) |
メインメモリ | 4GB(最大4GB) |
ディスプレー(最大解像度) | 13.3型ワイド(1920×1080ドット) IPS液晶、静電式タッチパネル、LEDバックライト、トリルミナス ディスプレイ for mobile |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4400(CPU内蔵) |
ストレージ | 128 SSD(SATA 6Gb/s) |
光学式ドライブ | ― |
通信機能 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n) |
インターフェース | USB 3.0端子×2、HDMI端子、Bluetooth 4.0+HS、207万画素フルHDウェブカメラ(フロント)、 799万画素ウェブカメラ(リア)、NFC機能 |
カードスロット | メモリカードスロット(SD/SDHC/SDXC、メモリスティック デュオ) |
センサー | 加速度センサー、ジャイロ、地磁気センサー |
テレビ機能 | ― |
サウンド機能 | ステレオスピーカー、マイク、ヘッドホン出力、Dolby Home Theater v4 |
本体サイズ/重量 | 約幅330×奥行き210×高さ9.2(最厚部19.5)mm/約1.325kg |
バッテリー駆動時間 | 約18時間 |
OS | Windows 8 64bit |
付属品 | デジタイザースタイラス(ペン) |
世界最長18時間駆動はどのような環境下で計測されているのか
ソニーが公開しているスペック表によると、VAIO Duo 13のバッテリー駆動時間は約18時間とのこと。より小型なVAIO Duo 11では約7時間だったので、2倍以上も性能が向上していることになる。
このテスト結果は「JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)」が定めた「JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.1.0)」に基づくものだ。国内で販売されているPCの多くはこの基準に従ってバッテリー駆動時間が計測されているため、ほかの製品と比較する際の指標となる。2013年9月時点で18時間以上駆動するUltrabookはVAIO Duo 13以外になく、実質的に世界最長駆動のマシンといえるだろう。
ただし、この測定方法が制定されたのは2003年のこと。測定方法の内容も352×240ドットのMPEGファイルを再生し続けるだけと、あまり現在の利用シーンに即した内容ではない。
さらにVAIO Duo 13の検証にあたっては、無線LANをオフにしたり液晶ディスプレーの輝度を最低レベル設定しているほか、システムの各種サービスを無効にするなどさまざまな節電向けのカスタマイズが行なわれている。詳しくはサポートページに掲載されているが、この設定をすべて施すとバッテリー駆動時間は大幅に伸びるが、使い勝手がかなり悪くなってしまう。
以上のようにカタログ上のバッテリー駆動時間は、実際の利用とは異なる環境下で計測されたものだ。実際に使ってみるとスペック値よりもバッテリー駆動時間が短くなるのはそのためである。
(次ページ、Wi-Fi利用の現実的な環境下で行なった測定の結果は?)

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