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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第25回

リアルなストーカー対策とは? セキュリティをデザインする

2013年09月20日 09時00分更新

文● 前田知洋

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その他の対策

住民基本台帳事務における支援措置申出
 ストーカーによる被害が予想され、役所などでの住民票や戸籍の閲覧交付を制限することができます。これは、第三者が住所などを調べられないようにするためです。(ドメスティック・バイオレンスなどの被害でも支援を受けることができます)

住民基本台帳事務における支援措置申出書。警察書の意見を附して、市区町村あてに提出する

 申出は、1)警察署にストーカー被害を受けていること相談する。2)警察書に支援措置申出書を提出する。3)申出書に警察署の意見を附したものの交付を受ける。 4)申出書を市区町村に提出する。 で完了します。(すべての申出が無条件で受理されるわけではありません)

 ストーカー規制法案は、今年(平成25年)の7月に一部法改正され、電子メールの送信にも範囲が及ぶようになりました。

 大切なことは、いたずらに恐怖に感じたり、あわてることではなく、被害にあわないようにすること。そのためには、不安に感じたら、すぐに警察署などに相談するなど、手間を惜しまないことです。

 もし、さまざまな事情で警察署に相談しづらければ、各都道府県などにも相談機関が設置されています。被害を受けているのが女性であれば、女性支援センターなどの公的機関もありますので、問い合わせてみるといいでしょう。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。現在、ビジスパからメルマガ「Magical Marketing - ソシアルスキル養成講座 -」を配信中。

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