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目指せ王座奪還! 初音ミクGTプロジェクト2013 第26回

初音ミクZ4、富士で1年4ヵ月ぶりの優勝!

2013年09月12日 16時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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関係者のコメント

鈴木代表

 鈴鹿で受けた心の傷はかなり深くて、応援してくれるファンのみんなも同じだったかもしれません。心が折れるギリギリでした。それが今日の優勝で傷が癒えて、モチベーションを残り2戦に繋げられる結果になった。それくらい大きな一勝でしたね。

 フリー走行と予選の内容は悪くなかったので、決勝は期待できると信じていました。天気予報も荒れるとのことだったので、それがうちのチーム的に良い方向に転んでくれればいいなと思っていたら、天気だけじゃなくすべてが良いほうに動いてくれて。SUPER GTを6年やってて、こんなレースもあるんだというのが、いまの正直な気持ちです。

 まだまだチャンピオンは狙えます。白旗あげるところではありません。オートポリスでも良い成績を残して、最終戦もてぎにはチャンピオン争いを持ち込みたいですね。

大橋監督

 優勝の要因は、いろんなものがうまくハマったということでしょうね。追いかけてくるライバルたちがトラブルで沈んだのも大きかったと思います。雨に関しては、天気のデータを見ると富士の近くに大きな雨雲がなかったので、タイヤ交換はしなくて大丈夫だろうと。それにタイヤ交換をするかしないかというセミウェットは谷口選手が得意ですからね。

 今回はピットインのタイミングが明暗を分けて、うちは1位で走っていましたが、ピット後の40周くらいはいろんなことがもやもやと頭をよぎりました(笑)。ただ、谷口選手には、リスクのない自分のペースで走ってくれと言っていたので、ガソリンもタイヤも心配はしていませんでした。

片山SD

 前戦鈴鹿の結果で、喉の奥に魚の骨が刺さったような感じがずっと続いてました。それが今回の優勝でポロっと取れた感じです。もちろん作戦が良かったというのもあるんだけど、タイヤがちゃんと機能していてドライバーが完璧な仕事をした。これは鈴鹿からそうだったけどけどね。また、あの難しいコンディションの中で、ほかのクルマより2~3秒も速く走れるというのは、全コンディションに対応できるうちのドライバーならではでしょう。

 あとはsaitomさんのイラストのおかげもあると思います。ミクさんが雨女で雨に強いというのは、もはやアイルトン・セナの伝説にも近いものになってきたような気がします(笑)。

谷口選手

 今回は練習走行や予選から調子よくて、もちろんほかに速い車はいるんだけど、早くから手応えを感じていました。決勝は絶対勝ちたいと思ってスタートしたんですが、ピットインのタイミングが絶妙だったし、タイヤも素晴らしくて最後までパフォーマンスが落ちなかったんです。

 クルマのセットもいい、タイヤもいい、作戦もうまくハマった、そしてチョイ濡れスリックという、僕の見せ場的なシチュエーションもあったので、ここは気合いを入れて頑張らないといかんなと。気がついたら貯金がいっぱいできてて、これで勝ちを確信しましたね。今回もうちのチームのパフォーマンスを見せられたと思います。

片岡選手

 今日の勝因はズバリ、ピットタイミングでしょうね。もちろんクルマもタイヤもよかったし、1位を取れるパフォーマンスもありました。ただ、レース距離が300kmなのでどこでピットインするかの見極めが難しくて。あのセーフティーカーがベストのタイミングだったんです。チームは迷わずあそこでピットインを決断しました。そのおかげで、全車のルーティンが終わった頃には大量リード。これにはチョイ濡れの状況を驚異的なスピードで走っていた谷口選手のおかげもありますけどね。

 前戦鈴鹿と同じく、チーム全員がパーフェクトな仕事をしたうえに、さらに運も味方して、再車検も合格できて(笑)、そして優勝できました。

久々の勝利の味を噛み締める!

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