海外旅行時でもインターネット回線の確保は必須。今では、各携帯キャリアともに海外でのパケット定額通信サービスを用意しているが、1日1980~2980円かかる。長期の旅行だと、無視できない金額になってしまう。第132回「できるだけ安く高速に! 海外旅行でネットを使う技」では、レンタルモバイルルーターを借りるワザを紹介したが、今回は現地でSIMを買ってさらに安く抑えるワザを紹介しよう。
海外でSIMを購入するならSIMフリー端末が必要
海外に1週間ほど旅行する場合、携帯キャリアのパケット定額サービスを使うと、2万円以上かかる。これは、なかなかの負担。モバイルルーターをレンタルすれば、1日500~1500円程度なので、合計3500~1万500円程度で済む。同行者と回線を共有できることも考えれば、十分にお得だ。しかし、さらに安く済ませることもできる。
現地でスマホ用のSIMを購入し、手持ちの機器で利用するのだ。なにやらハードルが高そうに聞こえるかもしれないが、条件が合えばほとんど手間がかからず割安にネットを利用できるようになる。例えば、先日バンコクに出張した際にトラベラーSIMを購入したが、1週間で299バーツ=約930円という激安で済んだ。SIMの購入に関しては後述するとして、まずは機材をチェックしよう。
海外で購入したSIMを利用するには、SIMフリーの端末が必要になる。今回はモバイルルーターを使いたかったので、「SIMフリー モバイルルーター」というキーワードでGoogleショッピング検索すると、5種類ほどがヒット。一番上に表示されていた「AWR-100TK」(AVOX)を購入してみた。
次に、手持ちのAndroidスマートフォン「Xperia GX(SO-04D)」をSIMフリー化した。ドコモは2011年夏モデルからSIMロック解除に対応しているが、購入時の状態では、SIMロックがかかっているので、ドコモショップに端末を持参して作業してもらうことになる。店頭で「SIMロック解除してください」と言えばOK。担当に端末を渡すと、専用のSIMを挿してなにやら操作している。数分で作業は完了。見た目は何も変わらないが、あっけなくSIMフリー化された。ちなみに、SIMロック解除を行なったら、SIMロックを再設定することはできない。特に不都合はないと思うが覚えておきたい。
また、ドコモのホームページの「SIMロック解除に関するご注意事項」には、SIMロック解除すると端末内のデータが消失する場合があるとか、他社製のSIMの動作保証はしないとか、怖いことが書いてある。基本的に問題ないのだが、自己責任で依頼するようにしよう。
手数料は3150円。数分の無駄な手間でこの価格か!と感じるが、通信料を他社に持って行かれるわけだから、致し方のないところか。

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