昨今、さまざまなメーカーからシンセアプリが提供されていますが、今回の「ThumbJam」は「鍵盤楽器」とは少し違った視点で楽しめるユニークなアプリです。
パッと見て分かる他との違いは、まず一般的な白鍵黒鍵の「鍵盤」が存在しないこと。音階の基本となる基音(ルート音)は赤、4度音(基音から数えて4つ目の音)は青、5度音(基音から数えて5つ目の音)が緑で表示され、それ以外の音は水色です。音域はSpanとOctで表され、Spanでパッド上の鍵の幅を、Octで音の高さを選択できます。
音色の基本プリセット数は45と決して多くはありませんが、各音色のクオリティーは高いです。ピアノやオルガンはもとより、Strings(ヴァイオリン、ヴィオラなど)系とWoodwind(管楽器)系のリアルさは延々と弾いていたくなるほど。素晴らしいの一言に尽きます。数の面でも充実しているシンセ系の音の図太さは、ラウドなバンドサウンドの中でも負けない存在感を発揮できそうです。
私が大好きなバンド、Dream TheaterのキーボーディストであるJohdan Rudess氏が制作に関わった音色などもあり、個人的にはそれだけでもたまらない魅力として映ります。そんなThumbJamの実力やいかに。
![]() |
|||
ThumbJam ![]() |
|||
---|---|---|---|
価格 | 800円 | 作者 | Sonosaurus LLC |
バージョン | 2.3 | ファイル容量 | 190.4 MB |
カテゴリー | ミュージック | 評価 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 4.3以降 |

この連載の記事
- 最終回 音楽アプリの定番、プロが見る「GarageBand」の圧倒的な良さとは
- 第75回 ダブステップにスマホで入門!? 「Drum Pads 24」を試す!
- 第74回 作曲だけじゃない、ライブ音源としても使えるiPad用DAWアプリ「BeatHawk」
- 第73回 iPhoneに鼻歌を録音するだけで、楽曲が完成するアプリ!?
- 第72回 500の音色が高品質! プロが憧れたドイツ製シンセのiPad版は納得の出来
- 第71回 いろいろな効果音が鳴らせるアプリは、音楽アプリになるか?
- 第70回 失敗しない! 初めてのリズムマシンはiPad版「D-Pad」がいい
- 第69回 スマホでヴァイオリンを演奏! 弦楽四重奏も楽しめるぞ
- 第68回 PD音源をアプリで! カシオのシンセ「CZ」が80年代っぽい
- 第67回 今さらやる意味はあるのか!? 「ブブゼラ」アプリを比べる
- 第66回 ボタンを押せばループ完成! ヤマハ製シーケンサーアプリが超簡単
- この連載の一覧へ