このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

国内大手航空会社エコノミーシートの半額!

格安航空会社スクートのビジネスクラスは、国内大手より快適?

2013年09月22日 12時00分更新

文● 伊藤 真広

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

預け入れ荷物の重量や
機内でのドリンクなどに差がある

 サービス面を比較すると、国内大手航空会社の場合、機内食とドリンク(一部メニューに制限はある)、および機内エンターテイメントが無料で提供されるほか、預け入れの荷物も23kgまでは無料となっている。

 Scootbizも、機内食とドリンクが用意されているが、ドリンクは食事時の1回のみ(ノンアルコール)で、ドリンクの追加やアルコールは有料となっている。預け入れの荷物は20kgまでで、国内大手航空会社とは3kgしか違わない。長期出張を除けば、重量オーバー分を支払うことはないだろう。重量オーバーした場合の追加料金は、5時間以内のフライトの場合は1kgあたり20シンガポールドル(約1575円)、5時間を超える場合は1kgあたり25シンガポール(約1970円)となっている。

当然だが、ビジネスクラスなら長い間チェックインカウンターに並ぶ必要もなく、機内へも優先搭乗となる

 また機内エンターテイメントが、国内大手航空会社は各席に標準装備されているが、スクートでは専用のタブレットPCを貸し出しての提供になる。機内で決済をする有料サービスで、料金はコンテンツ利用料込みで22シンガポールドル(約1730円)だ。筆者はノートPCを機内に持ち込んではいたものの、さすがにフライト中は暇を持て余してしまった。

 なお、追加のドリンクや機内エンタメといった有料機内サービスは、クレジットカードかシンガポールドルでの支払いになる。日本円とアメリカドルは受け付けていないので注意が必要だ。

大柄な男性でもゆったりできる?!
長時間座ることになる座席をチェック

スクートが日本路線で使用している機体はボーイング777-200で、ビジネスクラスとなるScootBizの座席数は32席。登場後に空席があればアップグレードすることも可能だ

 サービス面では国内大手航空会社のエコノミークラスに見劣りしてしまうScootbizだが、最新機種のシート間隔は国内大手航空会社が最新モデルで34インチ(約86cm)なのに対して、Scootbizは38インチ(約96cm)と、10cmほど広くなっている。

シート間隔、シート幅ともに広く、大柄な男性でも腰が痛くなりにくい。写真では13インチ液晶搭載のUltrabookと比較してみた。シートも革製で高級感にあふれていた

 実際、筆者は身長185cmを超える大柄な体型のため、エコノミークラスでは足を伸ばせない。寝ていても数時間に1度は目を覚まして足腰を伸ばす運動をする珍妙な人になっていることが多い。だが、Scootbizでは足を伸ばせたので、非常にぐっすりと眠れた。

筆者にとって一番うれしかったのが、このリクライニング。最近の国内大手航空会社のシートは、リクライニングがスライド式のため、体が大きいとリラックスできないのだが、ScootBizなら体を十分に伸ばせた

 しかもシート幅が22インチ(約56cm)と、エコノミークラスの18インチ(約47cm)よりも広いので、体を横にするなど軽く動かせるのがいい。そのうえ、各座席ごとにAC電源のコンセントが用意されているので、パソコンやタブレットPCの電池切れの心配がない。

各座席に用意されいるACアダプターは110V仕様。日本のコンセントがそのまま使える

スクートのビジネスクラスは
国内大手のエコノミーより安くて快適

 ビジネスクラスとはいえLCCなので、安かろう悪かろうというイメージを持っていたのだが、今回Scootbizを利用してみた結果、機内サービス部分こそ国内大手航空会社と比べてやや見劣りするものの、その他の部分では、国内大手航空会社よりも快適な旅となり、認識を改めることとなった。

1回だけ無料でサービスされる機内食は、牛肉うま煮ご飯とドリンク、そしてポテトチップスだった。この他にも別途軽食を購入できる

 まだ、Scootbizを利用したことがない人は、一度ぜひ利用してみるといいだろう。今回はビジネスクラスのみの利用だったが、台湾などの近距離路線の際には、エコノミークラスにも搭乗してみたいと思った。

【関連サイト】

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ