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秋の夜長にいい音楽を! 至高のPCスピーカーを選ぶ 第3回

USB DACでさらなる高音質化&激安サラウンド構築

2013年09月04日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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2.1chのバーチャル再生ながら音質重視の設計!
臨場感たっぷりのソニー「HT-FS30」

2.1chでバーチャル再生が可能なソニーの「HT-FS30」

55×80mmのコーン型ユニットを採用するスピーカーは、ブラックのシンプルなフォルム。少々無骨な印象もあるが、ノートPCなどと組み合わせはしやすいだろう。サラウンドモードの選択がボリューム調整などが行えるリモコンも付属している

 コンパクトなスピーカーによるリアル5.1chはプライベートスペースでのサラウンド再生には理想的だが、ノートPCを使ったスタイルだとセンタースピーカーの置き場所に困るなど、少々使いにくい部分もある。

 そんな場合におすすめなのが、2.1chタイプのサラウンドスピーカーだ。ソニーの「HT-FS30」(実売価格1万7000円前後)は、スリムデザインのサテライトスピーカーとコンパクトなサブウーファーによる組み合わせで、ノートPCと組み合わせて使うのにも適したモデルだ。

 入力端子は光デジタル入力とアナログ音声入力(ステレオ)なので、PCと接続するには、先ほどの「Sound Blaster X-Fi Surround 5.1 PRO」などが必要になる。これを使えば、ドルビーデジタル音声のビットストリーム出力も行なえるので、サラウンド再生も存分に楽しめる。

 スピーカー自体は、幅85mm、高さ220mmとコンパクトなので置き場所に困ることはない。サブウーファーも幅175mmとコンパクトになっている。

 こうしたコンパクトなサウブウーファーでは重低音が不足気味になるのは仕方のないところ。だが、本製品は再生限界を超える低音域の倍音成分だけを再生することで、あたかも重低音再生ができているように感じる「スマート・BASS・テクノロジー」を採用している。聴感上は十分な重低音再生ができ、それでいて実際の低音域は出ていないので、低音の振動が階下に影響を与えることも少ない。なかなか賢いサブウーファーなのだ。

サブウーファーの前面にはディスプレーがあり、サラウンドモードや入力ソースの確認が可能

サブウーファーの前面にはディスプレーがあり、サラウンドモードや入力ソースの確認が可能

サブウーファーの背面には光デジタル入力、アナログ音声入力があり、PCやサラウンドプロセッサーとの接続はこちらに行なう。後は、2つのスピーカーに付属のケーブルを接続するだけだ

サブウーファーの背面には光デジタル入力、アナログ音声入力があり、PCやサラウンドプロセッサーとの接続はこちらに行なう。後は、2つのスピーカーに付属のケーブルを接続するだけだ

 サブウーファー付きの2.1chのため、低音再生能力はなかなかのもの。一回りどころかPCの脇に並べるには大きめのスピーカーにも匹敵する堂々としたサウンドが楽しめる。

 メリハリの聴いたくっきりとした再生音だが、近接視聴でも高域が耳障りになるようなことはなく、聴きやすい。サラウンド音場も、独自の「S-Force PRO フロントサラウンド 3D」で、前後左右だけでなく高さ方向の空間まで描き出す。

 PCの脇にスピーカーを置くセッティングのため、サラウンド効果は予想以上によく、前から後ろに移動していくような音までしっかりと再現できるし、包まれるような空間の響きも見事だ。

 置き場所の兼ね合いなども考えると、デスクトップで楽しむサラウンドとしてはこうした2.1chシステムの方が使い勝手はいいだろう。

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