デジタル接続では定番のUSB DAC内蔵スピーカーもあるけれど……
最後に、USB DAC内蔵のアクティブ型スピーカーについて少し触れておこう。USB DAC、パワーアンプを内蔵したスピーカーだから、PCとUSBでデジタル接続ができ、ハイレゾに対応した製品もある。
もちろん、機器としては左右のスピーカー2個だけだから置き場所も少ない。そういう意味では最強のPCスピーカーと言えるのだが、今回はあえてピックアップしなかった。
それは、こうしたオールインワン型モデルの宿命である「一部の機能だけ時代遅れになって製品自体も陳腐化しかねない」ことを重視したため。
時代遅れになりやすい部位というのはUSB DACだ。USB DACはここ最近で一気に普及が進んできたこともあり、それまでの48kHzまでの対応のものは比較的安定しているが、ハイレゾ対応になると96kHzまでとか、192kHzまでとか、FLACに対応するか? DSDはどうか? と次々に機能が増えてきている。
現時点で言うなら、192kHz対応、FLACも再生でき、DSD音源の再生もできればパーフェクト。だが、そんなUSB DACを内蔵したアクティブ型スピーカーはまだ商品化されていない。
スピーカーやアンプは物理的に壊れるまで10年でも20年でも使えるものなので、新陳代謝の激しいUSB DACを内蔵してしまうのは、まだ早いように思う。単体のUSB DACを選んで組み合わせるのが現状では正解だ。
というわけで、最終回となる第3回では、こうしたアクティブ型スピーカーに組み合わせるUSB DACを集めて紹介していく。
DSD対応モデルや192kHz対応モデルなど、さまざまなモデルを用意しているので、手持ちのスピーカーと組み合わせる場合の参考にしてほしい。
さらに、PC用スピーカーとしての究極の姿であるサラウンド再生にも挑戦する。音楽だけでなく映画もサラウンドで見たい、ゲームをサラウンドでプレイしたいという人にも必見なのだ。
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