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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第24回

Facebookの新インサイト、テレビとSNSの関係を見る

2013年09月07日 09時00分更新

文● 前田知洋

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メディアの露出など、リーチ増加のチャンスを有効に使うには…

 Facebookのリーチを上げる要素は、(1)affinity score(アフィニティスコア、親密度)、(2)weight(ウェイト)、(3)time(タイム)といったエッジランクによるといわれています。

"affinity score":(アフィニティスコア、親密度)投稿者とユーザーの親密度。Facebookメッセージを送る、プロフィールを頻繁に見るなど、ウォールへの投稿者とユーザーの親しさの要素です。

"weight"(ウェイト):コメントをする、「いいね!」ボタンを押す、の順でweight(結びつき)が重くなります。

"time"(タイム):ウォールに投稿してから、ユーザーがタイムラインで見るまでの経過時間。投稿と閲覧の時間が近いほどリーチされやすい。

 つまり、イベントなどでリーチした新規ユーザーの中から、普段の投稿を気に入ってくれるユーザーをいかに加えていくかが鍵になります。具体的には、イベントがあったからといって普段の投稿のスタイルを変えて旧ユーザーをガッカリさせない、ユーザーがコメントしやすい投稿を心がける、ユーザーがリーチする時間をたまにチェックして、投稿する時間に注意する、などです。秘密にしてたけど、ツイッターなどもエゴサーチして重ねて見ると、さらに詳しいユーザー(視聴者)が考察できます。

 出演後のインサイト、「Days」を見ると、筆者のページの場合、朝の4時から7時半くらいにかけて増えています。6時、正午、21時に投稿すると、新たなユーザーと旧ユーザーにリーチされやすいことがわかります。(データは執筆時8月16日のモノです)

ユーザーの活動がわかる「Days」。夜の3時でも200人が投稿を見てくれていて、ちょっと驚き

 筆者は、ウォールへの投稿は1日に1回(週5、6回)だけ。リーチを伸ばすために広告やキャンペーンなどはせず、プライベートのアカウントへの友人申請も実生活の友人と同数です。「じゃあ、何のためにSNSを使ってるの?」と聞かれると戸惑うのですが、「新しいモノは何でも試す性格」だからでしょうか……(笑)。たまにテレビに出たりするので、Facebook管理者としては参考にならないかもしれませんが、読者の皆様におかれましては、メディアの取材を受けたときなどの参考にしていただければ幸いです。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。現在、ビジスパからメルマガ「Magical Marketing - ソシアルスキル養成講座 -」を配信中。

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