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趣味・エントリー向けイラスト作成環境を考える

dynabook V713とCLIP STUDIO PAINTでイラストを作ろう!

2013年08月30日 08時00分更新

文● 林 佑樹

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イラストレーションに必要なハードはdynabook V713だけ

 dynabook V713でイラストレーションをしたい場合、付属のデジタイザーペンもあるため、極端にいえばCLIP STUDIO PAINTシリーズだけでよい。スペックについては以前にも述べた通り、Ultrabookなのでクリエイティブワークのほか、ウェブブラウズやキーボードドックを使用しての書類作成もOKだし、軽いオンラインゲームやブラウザーゲームも楽勝である。そのため、dynabook V713は、他の用途もあるけど、イラストもしてみたい人向けだ。そのとき必要になるのは、付属のデジタイザーペンを使用するのならば、CLIP STUDIO PAINTシリーズだけで済む。別途、ペンタブレットなどを用意する手間がない点は魅力である。

筆者の場合は付属のデジタイザーペンに馴染めなかったので、Bamboo Stylus feelを使用している。Wacom feel IT technologies対応のペンはいくつか登場しているので、手に合う物を選ぶのもいい

dynabook V713はどこまで耐えるのだろうか?

 負荷について言及すると、筆者がPhotoshop CCでレタッチする場合は、まず6048×4032ピクセル、350dpi以上のTIFFファイルを操作する。カラープロファイルをCMYKにし、レイヤを5~8枚、部分的な調整レイヤ5枚といったところだ。開くファイルは1つなので、動作状況からすると、カラーのイラスト1枚であればまずストレスなく作業が行なえそうという判断ができる。

 もちろん「塗る」こともあり、このときのレスポンスは重要だ。人の眉を1本1本描く場合などは……とくに。Photoshopを使用してのチェックは申し分なく、仮想記憶ディスクを使っているときもあったが、エントリー向けとして考えるとまず問題のないタブレットだといえる。

 Photoshopで筆圧を有効にしたい場合は、WacomのグローバルサイトからタブレットPC用Enhanced Tablet Driverをインストールする必要がある。ただパームチェックは行なわれないため、手袋などがないと誤爆祭りになる。ここでは負荷チェックとしてPhotoshop CCを使用しているが導入コストやパームチェックの存在を考えると、CLIP STUDIO PAINTシリーズの選択がやはり正解だろう。

左がレタッチ前、右がレタッチ後のもの。金属のぬめぬめ感が調整レイヤなどではあんまりよろしくなかったので、最終的にブラシで塗り塗りしている。だいたい画面ぜんぶ。記事用として縮小しているが、作業ベースは6048×4032ピクセル、350dpi、カラープロファイルCMYK。終盤はさすがにメモリが足りなかったが、エントリー向けとしてならばメモリ4GBでも大丈夫ではないだろうか

またPCへの負荷をわかってる読者向けとしては、写真のように実はCPU負荷が強い「艦これ」をしながらお絵かき可能。もちろん、双方ともたつききナシ(建造完了時の派手なエフェクトはさすがに重かったが)

デカいモニターでも描ける

 11.6型であるdynabook V713は、解像度1920×1080ドットで、11.6型の製品の中では高い解像度になるが、大きな画面で確認しながらといった場合は、物理的に大きなパネルがあると重宝する。dynabook V713はHDMI出力に対応しており、PC用ディスプレーだけでなく、大型テレビにも画面を出力可能だ。またWindows 8からはディスプレーの管理が楽になっているため、実際のところ接続するだけでいい点も見逃せない。また発熱を考えると、セカンドスクリーンのみに表示すると少しマシになる。

チャームからデバイスを選んで、セカンドスクリーンの設定を決める。複製かセカンドスクリーンのみの2択。セカンドスクリーンのみの場合は、本体側のディスプレーが消灯してタッチ操作が困難になってしまうため、マウスカーソルを見て操作というペンタブレット的な操作になる

セカンドスクリーンの設定を「複製」にした場合。指先タップでツールを選択するスタイルの場合はこちら

セカンドスクリーンのみの場合。デジタイザーペンのみでの操作やテンキーなどの左手用デバイスを併用するのであれば、dynabook V713側のディスプレーはオフでも問題ない

セカンドスクリーンを「拡張」した場合は、セカンドスクリーンがタッチ対応であれば活用可能だが、そうではない場合はマウスが必要になる

PCを新調しつつイラスト作成環境が欲しいならdynabook V713

 すでにペンタブレットがあるのであれば、dynabook V713は出先での作業用やネーム用といった位置づけになるが、PCを新調がてらイラストもしてみたいと考える人にとっては、すべての条件がそろった製品だといえる。大学のレポート作成も必要というのであれば、デタッチャブルUltrabookらしい活用もできるだろう。イラスト用PCの新調を考えている人は、dynabook V713をチェックしてほしい。



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