イラストレーションに必要なハードはdynabook V713だけ
dynabook V713でイラストレーションをしたい場合、付属のデジタイザーペンもあるため、極端にいえばCLIP STUDIO PAINTシリーズだけでよい。スペックについては以前にも述べた通り、Ultrabookなのでクリエイティブワークのほか、ウェブブラウズやキーボードドックを使用しての書類作成もOKだし、軽いオンラインゲームやブラウザーゲームも楽勝である。そのため、dynabook V713は、他の用途もあるけど、イラストもしてみたい人向けだ。そのとき必要になるのは、付属のデジタイザーペンを使用するのならば、CLIP STUDIO PAINTシリーズだけで済む。別途、ペンタブレットなどを用意する手間がない点は魅力である。
dynabook V713はどこまで耐えるのだろうか?
負荷について言及すると、筆者がPhotoshop CCでレタッチする場合は、まず6048×4032ピクセル、350dpi以上のTIFFファイルを操作する。カラープロファイルをCMYKにし、レイヤを5~8枚、部分的な調整レイヤ5枚といったところだ。開くファイルは1つなので、動作状況からすると、カラーのイラスト1枚であればまずストレスなく作業が行なえそうという判断ができる。
もちろん「塗る」こともあり、このときのレスポンスは重要だ。人の眉を1本1本描く場合などは……とくに。Photoshopを使用してのチェックは申し分なく、仮想記憶ディスクを使っているときもあったが、エントリー向けとして考えるとまず問題のないタブレットだといえる。
Photoshopで筆圧を有効にしたい場合は、WacomのグローバルサイトからタブレットPC用Enhanced Tablet Driverをインストールする必要がある。ただパームチェックは行なわれないため、手袋などがないと誤爆祭りになる。ここでは負荷チェックとしてPhotoshop CCを使用しているが導入コストやパームチェックの存在を考えると、CLIP STUDIO PAINTシリーズの選択がやはり正解だろう。
デカいモニターでも描ける
11.6型であるdynabook V713は、解像度1920×1080ドットで、11.6型の製品の中では高い解像度になるが、大きな画面で確認しながらといった場合は、物理的に大きなパネルがあると重宝する。dynabook V713はHDMI出力に対応しており、PC用ディスプレーだけでなく、大型テレビにも画面を出力可能だ。またWindows 8からはディスプレーの管理が楽になっているため、実際のところ接続するだけでいい点も見逃せない。また発熱を考えると、セカンドスクリーンのみに表示すると少しマシになる。
PCを新調しつつイラスト作成環境が欲しいならdynabook V713
すでにペンタブレットがあるのであれば、dynabook V713は出先での作業用やネーム用といった位置づけになるが、PCを新調がてらイラストもしてみたいと考える人にとっては、すべての条件がそろった製品だといえる。大学のレポート作成も必要というのであれば、デタッチャブルUltrabookらしい活用もできるだろう。イラスト用PCの新調を考えている人は、dynabook V713をチェックしてほしい。