後半の巻き返しを図るも
ミクZ4は予選で17位に……
毎年盛大に開催されるSUPER GT 第5戦 鈴鹿サーキット ポッカサッポロ1000kmレース。タイトルのとおり、1000kmを走りきる耐久レースで、ほかのレースと比べて2~3倍の距離でレースをする。スプリントレースと違って、チームの作戦がものを言うレースで、最後まで生き残れたチームには何かがあるのも1000kmレースの特徴だ。
われらがミクZ4は前戦SUGOをノーポイントで終わっており、シーズンチャンピオンに黄信号が灯りつつある。ボーナスポイントのつく鈴鹿で上位に食い込み、一気に大量得点をゲットしたいところだ。
シーズン当初から話題だった、BMWワークスドライバーのヨルグ・ミューラー選手も訪れ(関連記事)、予選日午前中の練習走行で併せてルーキーテストも行なわれて、見事クリアしたのだった。15年ぶりの鈴鹿サーキット、そして初めて走るSUPER GTということもあって、いろいろと心配されていたが、そこは自動車大国のワークスドライバー。GT500との混走でもタイムがあまり変わらずに周回していた。
また、BMWのワークスチームとも言えるシューベルトモータースポーツから、チーフエンジニアのステファン氏も来日。BMW Z4のCPUをバージョンアップしてくれた。
乾坤一擲、奇襲攻撃で上位を狙いたいチームとしては、予選でどれだけ前に行けるのかが重要になってくる。そこで、予選1回目は確実にクリアするためにエース・谷口選手がアタックすることになった。
ところが谷口選手は「2'04.193」というタイムを出したものの、ほかのライバル達は02~03秒台を連発しており、ずるずると順位は後退、ついには圏外に落ちてしまい、最後まで果敢にアタックするも17位というセパンより悪い結果に終わってしまった(セパンは16位)。もし2回目に進んでいたらヨルグ選手がアタックする予定もあったとのことで、ワークスドライバーのガチアタックが見られなかったのも残念である。
いきなり暗雲がたちこめる鈴鹿1000km。だが長距離はそれだけチャンスもあるということ。セパンでも16位から6位になった実績があるだけに、まだまだ諦めるのは早い。

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