このページの本文へ

自動階層化と最適化によりコスト効率の高いフラッシュストレージ利用を提案

SLC/MLC SSDを使い分け!デルのオールフラッシュ製品登場

2013年08月29日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 デルは8月28日、自動階層化ストレージ「Dell Compellent」の製品ラインアップを拡張する「Dell Compellentフラッシュ最適化ソリューション」を発表した。SSDアレイを含むオールフラッシュ/ハイブリッドドライブ構成に対応し、より低遅延/高IOPSの要件を満たしながらコスト効率も高めるよう設計されている。

 同ソリューションはCompellentの「SC8000コントローラ」(関連記事)と「Storage Center v6.4」アレイソフトウェア(ファームウェア)、「SC220エンクロージャ」により構成される。

Dell Compellent SC220エンクロージャ

 Storage Center v6.4では、Oracleなどのデータベースパフォーマンスを最適化し、高パフォーマンスを求めるアプリケーションのために読み込み時の遅延を最小化している。また、新しいCompellentハードウェアや「Dell FluidFS v3」にも対応している。

 さらに、“書き込み重視”のSLC(シングルレベルセル)SSD(400GB)と“読み取り重視”のMLC(マルチレベルセル)SSD(1.6TB)の組み合わせをサポートしており、それらを使い分ける自動階層化機能を備えることによって、他社のフラッシュ最適化ソリューションと比較して最大75%の大幅なコスト削減が実現するとしている。なお、7200RPMのSAS HDD(1TB)と組み合わせることも可能。

 デルによる社内テストの結果では、OLTPワークロード処理中の遅延は1ミリ秒以下、IOPSは10万以上を達成したとしている。

 Dell Compellentフラッシュ最適化ソリューションは同日より提供を開始しており、3年保証込みの最小構成価格(税別)は1792万856円から。

 なお今回の発表では、高密度のHDDシェルフ「Dell Compellent SC280高密度エンクロージャ」も発表されている。こちらは5Uサイズのエンクロージャに、最大84台の4TBドライブを搭載することが可能で、データセンターにおける設置スペースの縮減に効果を発揮する。

カテゴリートップへ