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31年間の集大成! DENONのSACDプレーヤー「DCD-SX1」

2013年08月22日 07時13分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ディーアンドエムホールディングスは「DENON」や「Bower&Wilkins」といった、同社のオーディオブランドの新製品発表会を開催した。DENONブランドの3製品は、いずれも9月中旬発売予定だ。

DENONフラッグシップのSACDプレーヤー「DCD-SX1」

「DCD-SX1」

「DCD-SX1」

DCD-SX1の内部。ベースはアルミ砂型鋳物素材で振動による音質への影響を低減する

DCD-SX1の内部。ベース部はアルミ砂型鋳物素材で振動による音質への影響を低減する

ブロックコンデンサーもオリジナルで新たに設計したものを採用する

ブロックコンデンサーもオリジナルで新たに設計したものを採用する

ドライブは低重心化することでディスクの回転による振動を低減する

ドライブは低重心化することでディスクの回転による振動を低減する

磁界が逆向きになるように配置されたトランス。デジタル回路用とアナログ回路用で使い分ける

磁界が逆向きになるように配置されたトランス。デジタル回路用とアナログ回路用で使い分ける

アルミプレートに銅メッキのスチールプレートを配したトップカバー

アルミプレートに銅メッキのスチールプレートを配したトップカバー

 スーパーオーディオCDプレーヤーの「DCD-SX1」(希望小売価格57万7500円)は、「31年かけて作り上げたCDプレーヤーの集大成」というフラッグシップモデルだ。

 本製品はクロック回路をモジュール化することで外部のノイズの影響を排除。このクロックモジュールをD/Aコンバーターの近くに配置することで、高精度な駆動を可能としている。

 さらに、このクロックモジュールでUSBインターフェースも管理。モジュールは44.1kHz系と48kHz系の2つを搭載し、多様なサンプリングレートのデジタル音源でも高精度なクロック動作が適用される。

 この「HD Master Clock Design」をベースとして、すべての設計を見直したという。DACはTIの「PCM1795」を2つ採用し、1chあたり1個で処理を行なうことで、従来モデルよりもD/A変換能力がアップしている。

 アナログ波形再現技術として、ビット拡張とデータ補完を行なう「Advanced AL32 Processing」を新たに採用。16bit→32bitのアップコンバート処理と、44.1kHzの信号を16倍にアップコンバートする処理を行なうが、この際に音楽信号から本来あるべきデータを推測し、滑らかな波形を再現する。

 背面のUSB端子でPCと接続が可能。192kHz/24bitのPCM入力やDSD(2.8/5.6MHz)入力が行なえる。USBインターフェース回路は銅メッキシールドのケースで囲われており、周辺回路へのノイズの影響を抑えている。

DSD再生が可能なSACDプレーヤー「DCD-1500RE」

「DCD-1500RE」

「DCD-1500RE」

DCD-1500REの内部。ドライブの高さを10mmほど低くした低重心のメカ設計になっている

DCD-1500REの内部。ドライブの高さを10mmほど低くした低重心のメカ設計になっている

 スーパーオーディオCDプレーヤー「DCD-1500RE」(希望小売価格12万6000円)は、DCD-SX1と同じUSB DAC機能を搭載するのが特徴。192kHz/24bitのPCMはもちろん、2.8/5.6MHzのDSD再生も行なえる。

 上位モデルとなる「DCD-1650RE」と同じく、D/Aコンバーターをマスターとしてクロックを供給する「DA Master Clock Design」を採用。クロック発振器もDCD-1650REと同じものを搭載する。

 アナログ波形再現技術としてDCD-SX1と同じ「Advanced AL32 Processing」を採用し、これを最大限に活用するため、192kHz/32bitのD/Aコンバーターを搭載する。

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