ディーアンドエムホールディングスは「DENON」や「Bower&Wilkins」といった、同社のオーディオブランドの新製品発表会を開催した。DENONブランドの3製品は、いずれも9月中旬発売予定だ。
DENONフラッグシップのSACDプレーヤー「DCD-SX1」
スーパーオーディオCDプレーヤーの「DCD-SX1」(希望小売価格57万7500円)は、「31年かけて作り上げたCDプレーヤーの集大成」というフラッグシップモデルだ。
本製品はクロック回路をモジュール化することで外部のノイズの影響を排除。このクロックモジュールをD/Aコンバーターの近くに配置することで、高精度な駆動を可能としている。
さらに、このクロックモジュールでUSBインターフェースも管理。モジュールは44.1kHz系と48kHz系の2つを搭載し、多様なサンプリングレートのデジタル音源でも高精度なクロック動作が適用される。
この「HD Master Clock Design」をベースとして、すべての設計を見直したという。DACはTIの「PCM1795」を2つ採用し、1chあたり1個で処理を行なうことで、従来モデルよりもD/A変換能力がアップしている。
アナログ波形再現技術として、ビット拡張とデータ補完を行なう「Advanced AL32 Processing」を新たに採用。16bit→32bitのアップコンバート処理と、44.1kHzの信号を16倍にアップコンバートする処理を行なうが、この際に音楽信号から本来あるべきデータを推測し、滑らかな波形を再現する。
背面のUSB端子でPCと接続が可能。192kHz/24bitのPCM入力やDSD(2.8/5.6MHz)入力が行なえる。USBインターフェース回路は銅メッキシールドのケースで囲われており、周辺回路へのノイズの影響を抑えている。
DSD再生が可能なSACDプレーヤー「DCD-1500RE」
スーパーオーディオCDプレーヤー「DCD-1500RE」(希望小売価格12万6000円)は、DCD-SX1と同じUSB DAC機能を搭載するのが特徴。192kHz/24bitのPCMはもちろん、2.8/5.6MHzのDSD再生も行なえる。
上位モデルとなる「DCD-1650RE」と同じく、D/Aコンバーターをマスターとしてクロックを供給する「DA Master Clock Design」を採用。クロック発振器もDCD-1650REと同じものを搭載する。
アナログ波形再現技術としてDCD-SX1と同じ「Advanced AL32 Processing」を採用し、これを最大限に活用するため、192kHz/32bitのD/Aコンバーターを搭載する。