最近のブラウザーには機能を拡張するための仕組み――“アドオン”の機能が入っている。ブラウザーの開発メーカーは、そうしたアドオンを作成するための仕様をユーザーに向けて公開しており、ユーザーレベルでの開発が可能となっている。
特に、利用者の多い「Firefox」や「Google Chrome」には、非常に多くのアドオンが揃っている。そこで、今回はこの2つのブラウザーのアドオンにフォーカスを当てて紹介したい。
アドオンといっても、マウスジェスチャーなどの操作を拡張するものや、クラウドと連携するタイプのものなどさまざまなジャンルがある。今回は、スマホ使いのユーザーにとって便利なものに絞って紹介したいと思う。
まずは、定番のアドオンから。人気のものは、複数のブラウザーに向けてアドオンが配布されているものもある。共通で使えるアドオンの中でも、特に利用価値の高い4つを見てみよう。
異機種&異ブラウザー間で
パスワード同期が可能な「LastPass Password Manager」
LastPass Password Managerは、ウェブサービスなどで利用するアカウント情報を蓄積しておける、パスワード保管サービス。IEやFirefox、Chrome、Safari、Opera用のアドオンが用意されており、インストールすることで利用可能になる。
単に情報を保存するだけでなく、ランダムな文字列でパスワードを作成して、セキュリティーレベルを高められるのが特徴。各サービスごとに異なるパスワードを設定しても、LastPassが自動でログインしてくれるので「あのサイトのパスワードなんだっけ?」となることもない。
なお、サービス自体は無料版と有料版(プレミアムサービス、年間12ドル)があり、スマホ連携などは有料版のみで利用可能だ。
後で読みたいサイトを書き留めておく「Pocket」
自宅や職場で調べたページを、あとからスマホで読みたいというときに重宝するサービスが「Pocket」。
リストにウェブページを登録しておくと、スマホで開いたときにメニューや不要な画像などを省いて読みやすく整形してくれる。長文のサイトを読むときに便利なサービスだ。ChromeやFirefoxにアドオンを追加することで、見ているサイトを1クリックでリストに登録できるようになる。
ニュースやブログを読みやすく表示する「Feedly」
Googleリーダーの終了と同時に、使いやすさで人気を集めたRSS記事表示サービスの「Feedly」。ブラウザーにこのアドオンを入れることで、Feedlyブラウザーとして使えるようになる。
AndroidやiPhone用のアプリを導入することで、PCとスマホの間で既読のステータスやお気に入りのステータスを共有することができる。
FacebookやTwitterなどのメッセージのやり取りに便利な「Yoono」
スマホを使っていると、メールやSMSなどの代用としてFacebookやTwitterといったSNSのメッセージ機能を使うことがある。スマホでのやりとりはリアルタイムに通知を受け取れて便利だが、文字入力がしにくいためやり取り回数が増えると面倒に感じることも……。
そんなときに便利なのが「Yoono」。PCのブラウザーでFacebook、Twitter、Google Talkといった主要なサービスのメッセージを送受信できる。
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