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せきゅラボ研究結果 第3回

生活そのものが穴になる時代に “デジタルライフを安心サポート”

スマホが毎週1万台消える時代のセキュリティとは?

2013年08月27日 11時00分更新

文● 外村克也(タトラエディット)

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PCで使えるMcAfee LiveSafeはスマホにも導入可能

 もし、マカフィーのセキュリティ製品「McAfee LiveSafe」の契約があるなら、Android向けのセキュリティ環境が追加費用なしで入手可能だ。

 これまでのセキュリティ製品は、おおむねOSごとにパッケージが異なっていたため、例えばWindows・Mac・Androidの端末を所有している場合、OSごとに計3本のパッケージを買う必要があった。この数千円×3本の費用は案外馬鹿にならず、『まあ、スマホにまでセキュリティアプリを入れる必要はないな』と思わせる一因になっていたのではないか。

 一方、LiveSafeにはWindows・Mac・Androidと主要OSの3つすべてに導入可能にも関わらずインストール回数の制限がなく、しかも価格は7980円/年と低コストに抑えられている。つまり、既存の3分の1の費用で端末を守れるというわけだ。

 ここまで安価だと、逆に二の足を踏んでしまいそうになるが、その辺りはさすがマカフィーという感じで抜かりない。

 セキュリティアプリの基本となるウイルス(マルウェア)対策はもちろん、プライバシー保護、紛失・盗難時対策、連絡先やSMSなど主要データのバックアップまで、前述したAndroidに降りかかる主な危険をシャットアウトしてくれる内容だ。

McAfee LiveSafeの契約でAndroidにもインストールできる。機能面では有償の「マカフィー モバイル セキュリティ」と同様の機能が使える。決してPC向け製品のおまけサービスでなく、他OSと同様の“ガチ仕様”。これは嬉しい

 LiveSafeの紛失・盗難対策は徹底している。端末が見当たらないと思ったら、遠隔操作でロックしつつ、不明な端末の画面にメッセージを表示できる。そこであらかじめ、メールアドレスや電話番号をメッセージに書き込んでおけば、発見した人が直接連絡してくれる可能性も高くなるというものだ。

 その際、連絡先が(紛失した)自分のスマホしかない場合は、実質的に連絡手段がなくなってしまう。つまり、電話番号はともかく、メールアドレスはPCなどと併用できるものが適当だ。なお、知人や家族の連絡先を非常用の連絡先に指定できる機能も付いている。こうした機能はフリーのセキュリティアプリにはない、気の利いた工夫といえる。

紛失時には端末を遠隔ロックできる。メッセージを表示したり、知人に通知を送ることも可能だ

電話アプリから端末を消去する“USSD攻撃”にも対応済み

 特筆すべきは、端末のデータを「電話」アプリからの操作で消去してしまう「USSD攻撃」にきちんと対応していること。

 たとえば、GALAXYシリーズなどは電話アプリから特殊なサービスコードをダイヤルすることで、普段は設定できないような端末の動作を指定することができる。こうした端末の特性を利用して「tel」リンクに細工をして、端末のデータを消去してしまうのがUSSD攻撃だ。

 一方、McAfee LiveSafeはこうした攻撃からの対処も万全。安心してスマホを利用できる。

McAfeeの「安全ダイヤル」をデフォルトの電話アプリにすることで、USSD攻撃から端末を守ることができる

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