PCで使えるMcAfee LiveSafeはスマホにも導入可能
もし、マカフィーのセキュリティ製品「McAfee LiveSafe」の契約があるなら、Android向けのセキュリティ環境が追加費用なしで入手可能だ。
これまでのセキュリティ製品は、おおむねOSごとにパッケージが異なっていたため、例えばWindows・Mac・Androidの端末を所有している場合、OSごとに計3本のパッケージを買う必要があった。この数千円×3本の費用は案外馬鹿にならず、『まあ、スマホにまでセキュリティアプリを入れる必要はないな』と思わせる一因になっていたのではないか。
一方、LiveSafeにはWindows・Mac・Androidと主要OSの3つすべてに導入可能にも関わらずインストール回数の制限がなく、しかも価格は7980円/年と低コストに抑えられている。つまり、既存の3分の1の費用で端末を守れるというわけだ。
ここまで安価だと、逆に二の足を踏んでしまいそうになるが、その辺りはさすがマカフィーという感じで抜かりない。
セキュリティアプリの基本となるウイルス(マルウェア)対策はもちろん、プライバシー保護、紛失・盗難時対策、連絡先やSMSなど主要データのバックアップまで、前述したAndroidに降りかかる主な危険をシャットアウトしてくれる内容だ。
LiveSafeの紛失・盗難対策は徹底している。端末が見当たらないと思ったら、遠隔操作でロックしつつ、不明な端末の画面にメッセージを表示できる。そこであらかじめ、メールアドレスや電話番号をメッセージに書き込んでおけば、発見した人が直接連絡してくれる可能性も高くなるというものだ。
その際、連絡先が(紛失した)自分のスマホしかない場合は、実質的に連絡手段がなくなってしまう。つまり、電話番号はともかく、メールアドレスはPCなどと併用できるものが適当だ。なお、知人や家族の連絡先を非常用の連絡先に指定できる機能も付いている。こうした機能はフリーのセキュリティアプリにはない、気の利いた工夫といえる。
電話アプリから端末を消去する“USSD攻撃”にも対応済み
特筆すべきは、端末のデータを「電話」アプリからの操作で消去してしまう「USSD攻撃」にきちんと対応していること。
たとえば、GALAXYシリーズなどは電話アプリから特殊なサービスコードをダイヤルすることで、普段は設定できないような端末の動作を指定することができる。こうした端末の特性を利用して「tel」リンクに細工をして、端末のデータを消去してしまうのがUSSD攻撃だ。
一方、McAfee LiveSafeはこうした攻撃からの対処も万全。安心してスマホを利用できる。
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