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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第317回

猛暑でも涼しげな姿を求めて! 多摩川の猫たち

2013年08月16日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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3年前に会った子猫が大人猫に……

 逆に背景をあまりぼかさずにさっと撮りたい時は普通のズームコンデジが便利。いいな、と思ったらさっとズーミングしてピントをアバウトに合わせて撮る。

 普及型コンデジはピントの合う範囲が広いので、だいたい距離が合っていればなんとかなるのだ。それが大きな撮像素子を搭載した高級コンデジやデジタル一眼に対してメリットでもありデメリットでもある。

 このときは2匹がすぐ近くにいるのに勝手な格好をしてる姿が面白かったので、さっとオリンパスの「XZ-10」で(前ページ冒頭写真)。

 逆に遠かったり超ローアングルで撮りたかったりと、それなりの機材がないと難しいときはデジタル一眼+交換レンズの出番。

 ちょっと奥まった暗い場所で猫が1匹こっちを見張るように座ってたのだ。木の陰から覗くような様子がなかなかよかったので、カメラを地面すれすれにおき、液晶モニターをチルトさせて撮影。

 こういう鬱蒼とした場所は昼間でもすごく暗いので、シャッタースピードが遅くなりすぎないよう注意する。

実はここには4~5匹の猫がいて、この猫だけがじっと入口付近で警戒していたのだ。見張り番ですか、って感じ(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

実はここには4~5匹の猫がいて、この猫だけがじっと入口付近で警戒していたのだ。見張り番ですか、って感じ(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

 この猫の奥には赤い小さな祠があって、その周りで猫が遊んでたのだ。全部をフレームに入れるのは難しかったので、祠の前にいた1匹だけを狙ってみた。

赤い稲荷っぽい祠と白い猫。実は左奥にも1匹かすかに写っております(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

赤い稲荷っぽい祠と白い猫。実は左奥にも1匹かすかに写っております(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

 そういえば、3年前に同じ場所で子猫をたくさん撮った記憶がある。あのときの猫が大きくなったのかと思うとちょっと感慨深い。

 ちょいと引っ張り出して見た。

3年前の夏の、同じ場所で撮ったときはまだ子猫だったなあ。後ろに移ってる母さん猫はさっきの写真と同じかもしれない。右に見えている木が同じだ。あのときも母さん猫が見張りっぽくそこにいたなあ(2010年8月 ソニー NEX-5)

3年前の夏の、同じ場所で撮ったときはまだ子猫だったなあ。後ろに移ってる母さん猫はさっきの写真と同じかもしれない。右に見えている木が同じだ。あのときも母さん猫が見張りっぽくそこにいたなあ(2010年8月 ソニー NEX-5)

 あのときは警戒してる子猫の気を引こうとネコジャラシをひらひらと左手で動かしながら右手で撮ってたら、やってきた子猫にネコジャラシをもっていかれちゃったのだった。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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