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訳ありセールも同日開催

今年も夏の「親子パソコン組み立て教室」に行ってきた!

文●西牧裕太/ASCII.jp編集部

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親子パソコン組み立て教室の季節がきたのである

 毎年恒例の「親子パソコン組み立て教室」が今年も開催された。全国の小学6年生と保護者が応募でき、当選者は長野県・飯山市にあるマウスコンピューターの飯山工場で、スタッフと共にパソコンを組み立てる。今年は8月10日に開催し、全国から21組が集まった。

 昨年同様(関連記事)、参加者は好きなPCのモデル/構成を選び、実際に工場で部品をピックアップし、組み立てていく。BTOが豊富な同社の製品を自由に選べるというのはうれしいところ。組み立てたPCが通常価格の3割引きで手に入るのも魅力的だ。

 会場の飯山工場は、マウスコンピューターの生産拠点であり、同社のPCだけで毎月6000~7000台ほど出荷している。組み立て教室は開校のあいさつ、工場見学、PCのパーツ集め、組み立てという流れ。開校のあいさつでは、同社代表取締役社長の小松永門氏、飯山市役所経済部長の堀内隆夫氏が登場。小松氏は「自分が使うPCを自分で作るという、最高の楽しみ方が体験できる機会」と語った。また、堀内氏は「親子でモノづくりの醍醐味を味わってほしい」とした。

小松氏は「ぜひ楽しんでいってほしい」と力強く語った

「本日はちょうどいいやま灯篭まつりがあるので、ぜひ足を伸ばしてみてください」と地元の宣伝も忘れない堀内氏

 組み立てるPCはノート型、それも大画面のものが多く見られた(午後は11組中9組が選択)。小学6年生ともなるとそろそろ自分のPCが欲しくなる頃。自分の部屋(があるかどうかはわからないが)に置くPCが欲しい、という意味合いがあるのだろう。

ゲーム感覚でPCのパーツ集め

 まずは工場の見学。マイナス30度まで室温を下げて動作するかをテストする環境試験室や、組み立て作業スペース、機能検査スペースなどを見て回る。見学中は大人しい子が多く、説明している校長の橋立さんの話に耳を傾けている姿が印象的だった。筆者の弟(9歳)も見習ってほしいものである。

校長先生として工場の説明やPC組み立ての最終チェックをしていた橋立さん

機能検査はOSのインストールや動作確認などをチェックするところ。配線が多くあるので、小学生たちも興味津々で見ていた

6時間連続で通電させ、初期不良が出ないかを検査するエージング

さすが工場だけあって、出荷待ちのG-TUNEがずらりと並ぶ

 見学が終わるとそのままピッキング(パーツ集め)に入る。PCの構成が記載されているシートのバーコードを読み取ると、必要なパーツの下部にあるボタンが光る。パーツを集め、ボタンを押して消灯させていき、光が全て消えたらピッキングは完了だ。

 皆真剣にパーツを集めていたが、ちょっとしたゲーム感覚で楽しめたのではないかと思う。また、時間があまりかからなかったことに驚く。BTOが豊富ということはそれだけ扱うパーツが増えるということ。生産の効率性を考えるといかにミスなく、素早くパーツを揃えられようにするかが重要だ。このように小学生でも短時間で必要パーツが揃えられるシステムが導入されているのはひとつの強みだと思う。

バーコードを読み取ると白いボタンが点灯。スタッフに従ってボタンの上のパーツを集めて箱に入れていく

遅くてもひとり5分かからないくらいでピッキングは終了。下段の棚にあるボタンを見落とす子もいたが、スタッフの手助けもあり、全員無事にピッキングできていた

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