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高性能GPU内蔵だからゲームも快適

Richland「A10-6800K」の高いグラフィックス性能は小型ゲームPCの自作に最適!

2013年08月20日 17時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、ASCII.jp編集部 写真●篠原孝志(パシャ)

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回答はRichland、小型ゲームマシンを自作しよう!

 さて小型ケースでビデオカードを載せる制約が厳しいのであれば、オンボードや統合型のGPUに頼ることになる。こう書くと、ひと昔前のイメージから「非力」というひと言で退けてしまう読者もいるかもしれない。

RichlandことAMDのAシリーズの中から、今回は最上位モデルのA10-6800Kを使用した

 確かにかつての統合型グラフィックスではウェブブラウズやメールといった用途には問題ないが、ゲームとなると厳しかった。それは正解。しかし現在はグラフィックス機能をCPUに統合したモデル(オンCPUグラフィックスとでもいうべきかもしれないが)が主流になっており、性能も格段に向上している。

 これはAMDでは特に顕著。エントリー環境へのディスクリートGPU要求度はかなり低くなっている。スマホに採用されるSoCも同様だが、このあたりの進化はすばやく、豆に情報をアップデートしておきたい分野だ。

 さて、AMDは、ATIを買収したことでRadeonを手に入れている。それをAMDのCPUに統合したものがAPU(Accelerated Processing Unit)だ。最上位であるA10-6800Kを見てみると、クアッドコア(定格4.1GHz)、グラフィックスにRadeon HD 8670Dを搭載している。

 クロック性能=価格という認識だと高そうというイメージが先行してしまうが、実勢価格は1万6000円前後と手頃。インテルでいえば旧世代のCore i3と同程度の価格だ。小型ケース用の規格であるmini-ITXマザーは実売5000~1万円のものが多く、周辺機器も幅広く統合しているので予算も低く抑えやすいのも魅力といえる。そのぶん、浮いた予算を高速なメモリーに回すことで、コストパフォーマンスに優れたPCを自作が可能だ。というわけで、編集氏のオーダーに準拠しつつ、趣味の入ったテストPC構成をみていこう。

ラインナップ表
モデルナンバー A10-6800K A10-6700 A8-6600K A8-6500 A6-6400K
CPUコア数 4 4 4 4 2
クロック周波数 4.1GHz 3.7GHz 3.9GHz 3.5GHz 3.9GHz
ターボ時クロック 4.4GHz 4.3GHz 4.2GHz 4.1GHz 4.1GHz
キャッシュ容量 4MB 4MB 4MB 4MB 1MB
搭載GPU Radeon HD 8670D Radeon HD 8670D Radeon HD 8570D Radeon HD 8570D Radeon HD 8470D
GPUクロック 844MHz 844MHz 844MHz 800MHz 800MHz
対応メモリー DDR3-2133 DDR3-1866 DDR3-1866 DDR3-1866 DDR3-1866
TDP 100W 65W 100W 65W 65W

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