ポイント2 MHL＆ミラキャストで
スマホの画面や動画コンテンツをフルHD出力
背面にあるHDMI入力は2系統。うち入力1がMHLに対応しており、MHLケーブルを使ってMHL対応スマホと接続が可能
続いては映像だ。HDMI端子はMHLに対応しているので、MHLケーブルを接続すれば、スマホの画面や動画コンテンツなどをフルHDで出力できる。
YouTubeや動画配信などのコンテンツ、自分で撮った動画や静止画を手軽に大画面表示ができる。しかも、MHLは充電機能もあるのでバッテリーの心配をする必要もない。ゲームアプリだって大画面で快適に楽しめる。
接続できるのはMHL対応のAndroidだけではない。HDMI出力を持ったAndroid端末はもちろんのこと、iPhoneもLightning to HDMI変換ケーブルを使えば映像と音声の出力が可能。ほとんどのスマホやタブレットと接続できるので、自分の持っているスマホが使えるかどうかを心配する必要はないだろう。
実はここまでの話はLC-24MX1でなくても、最新のテレビであれば（機種は限られるが）できることである。本機が真価を発揮するのはこの先の話だ。
ネットワーク設定にある「ミラキャスト設定」。最初はここで認証を行なう。接続方法はプッシュ式とPINコード式が選べ、プッシュ式を選択するとスマホからの接続待ちの状態になる
スマホ側のミラキャスト設定を「オン」に。以降はミラキャスト開始で電源オンも可能だ。容易な設定でワイヤレス映像＆音声出力ができる
まずは、テレビとして本機のみが唯一、標準対応するのが「ミラキャスト」だ。ミラキャストはWi-Fi Allianceによって策定された無線ディスプレー伝送規格。
対応するAndroid端末ならば、ワイヤレスで映像を出力できるので、電子書籍やゲームなど頻繁にスマホの操作が必要になるコンテンツも快適に楽しめる。スマホは手元に置いて使いたいから、ケーブルで接続するのは面倒という人も便利に使える。
ちなみに、本機は無線LAN非対応（ネットワークは有線LAN接続）となる。それなのになんでミラキャスト接続ができるかというと、実は無線LAN機能自体は搭載するが、ミラキャスト専用となっており、LANとしての利用はできないのである。
ミラキャストは1:1の接続になるので、いずれにしても利用中はテレビを無線LANに接続できない。逆に言えばミラキャストを使っていないときには無線LAN接続できるような仕様にもできたはずだが、あえて“ミラキャスト専用”としたところに、スマホ連携をいかに重視しているかがうかがえる。
左がテレビ画面（ハメコミ）、右がスマホの画面
さらに、これも本機のみが実装する機能だが、ミラキャストの映像は画面全体の表示だけでなく2画面機能によってテレビ放送画面と同時表示も可能なのだ。しかも、リモコンの「スマホスクリーン」ボタンを押すだけで切換ができる。
スマホが横画面の時（スマホを回転したり、アプリで強制的に横長画面になった場合）、右のスマホ画面が大きくなり、左のテレビ画面は小さくなる
2画面表示では、スマホ画面を大きな親画面とし、テレビ放送を子画面で表示するほか、サイズの変更やタテ画面表示のときには自動でテレビ画面の高さいっぱいの表示になり、その分テレビ画面が大きくなる表示もある。
テレビを見ながらツイッターやフェイスブックをチェックするならばタテの2画面で、動画コンテンツなどを楽しむならばヨコの2画面とアプリに合わせて使い分けられるのが便利だ。
なお、有料動画サービスのコンテンツについては、ミラキャストで画面表示できるものとできないものがあるようだ。たとえば、NTTドコモの「dビデオ」はテレビへの画面表示が可能だったが、「hulu」は表示が行なえなかった。おそらく、動画サービス側の著作権保護技術の違いが、このような結果につながっているのだろう。
活用法は無限大！ こんな使い方ができる!!
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