“踊ってみた”で気づいた、コメントの力
──皆さんはニコニコ動画の“踊ってみた”がデビューのきっかけですよね。それについても聞いていいですか?
きょうか 初めは、動画を見る側だったんです。友達に「面白いサイトがあるよ」って教えてもらって。そのあとに、動画を投稿する方法とかを教わったんです。
──ニコ動に動画をアップすると、反応が返ってきますよね。それは再生数とかもそうなんですけれども、コメントで文字が流れてくるじゃないですか。あれを初めて見たときに、どう思いました?
あすか 「自分たちのダンスを評価してくれてるんだ」と思って、すごく嬉しかったです。
みい 動画の特定のところでコメントが流せるじゃないですか。何分何秒で良かったとか、悪かったとか言ってくださって。どのポイントでどうしたらいいのかっていう指摘が、すごく明確に見えるんですよ。
みさき こんな細かいところまで見てるんやーって。
みい そもそも、コメントが流れてくるというところにもうびっくりしました。最初は「なんやこれー!」って。
──コメントの中で、何か印象に残っているものはありますか?
あすか あすかときょうかが2人で踊っているダンス動画を公開したときに、たくさんの人が「2人がシンクロしてる!」って言ってくださったんですね。でも、それまでそれを意識したことがなかったんです。「シンクロしてるな」って、自分たちで思ったことがなかった。
きょうか 自分たちとしては、練習したものをアップしただけだったんです。だから、そのコメントをきっかけに「じゃあもっとシンクロしたろ!」って思ったんですね。そのことがすごく印象に残ってます。
みい ダンドルが城天(JR大阪城公園駅と大阪城ホールを繋ぐ道)の近くでストリートライブをするようになったのも、動画サイトのコメントがきっかけなんです。「踊ってみたを生で見たい!」って言ってくださったから、じゃあやろう! ということで。それはとても覚えてますね。
──ストリートライブのきっかけも、コメントからだったんですね。
みい あと、ニコ動は弾幕がきれいだったりして、それが動画に付くとうれしかったですよね。いつも見ててきれいだなあって。
あすか 「職人が来てくれた!」みたいな。
──ニコニコ動画だけじゃなくて、YouTubeにも動画を投稿されていますよね。
ほの YouTubeだと日本だけじゃなくて、世界の人がいっぱいコメントしてくれるのが衝撃的でした。
──英語圏だけじゃないですからね。世界中からアクセスがありますし。
ほの アラビア文字みたいなコメントも付くんですよ。文字がうにょうにょして「読めへん……」みたいな。
みい 「でも最後にハートマークがついてるから、多分褒められてるんや!」と思いました。