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GALAXY S4×802.11acルーターで超高速無線LANが可能!?

2013年08月08日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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IEEE 802.11acビームフォーミングの効果を実際に測定してみる

 問題となるのは、ビームフォーミングは実際に有用なのか、というところ。そこで今回は、ビームフォーミング対応を謳うバッファローの「WZR-1750DHP」を利用して、その効果のほどを検証してみた。

 ビームフォーミングは設定でオン/オフできる機能ではない。今回は特別にファームウェアでビームフォーミングを無効化した機材を用意し、通常の製品(ビームフォーミングが有効)と比較する。子機にはGALAXY S4 SC-04Eを用意した。

 筆者の自宅兼事務所は木造の一戸建てだが、大きいのでIEEE 802.11nでは場所によって電波が届かなかったり、届いても非常に弱かったりする。IEEE 802.11acによる高速化は非常に期待しているところだ。

 速度計測には「Speedtest.net」を利用した。

ルーターと同一の部屋で測定

「WZR-1750DHP」と同じ部屋で計測。本体から2mほど離れている

「WZR-1750DHP」と同じ部屋で計測。本体から2mほど離れている

 まずは、無線LANルーターを設置した2階の事務所部屋で計測。ビームフォーミングの“あり”と“なし”を比較すると、ダウンロード速度は大きく向上しているが、アップロード速度はそれほど変わらなかった。というか、スマホの実測で100Mbps以上のアップロード速度を叩き出すIEEE 802.11acはすごい!

事務所部屋の測定結果
ビームフォーミング PING(ms) ダウンロード(Mbps) アップロード(Mbps)
なし 18 60.2 104.8
あり 17 83.5 106.9

壁とクローゼットを挟んだ寝室で測定

隣の寝室で計測。本体からは10mほど離れている

隣の寝室で計測。本体からは10mほど離れている

 次は、同じく2階にある隣の寝室で計測した。ルーターとの距離は10mほど。間にクローゼットと壁を挟んでいる。

 ビームフォーミング“あり”の場合、“なし”の場合と比較してダウンロード速度が1.4倍にアップ。アップロード速度はほとんど変わらないが、なぜか事務所部屋よりも高速だった。

寝室の測定結果
ビームフォーミング PING(ms) ダウンロード(Mbps) アップロード(Mbps)
なし 19.5 39.9.2 120.6
あり 16 55.8 121.3

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