USB 3.0も光学ドライブも追加
続いてUSB3.0ボードの追加と光学ドライブの換装を行なった。Mac Pro向けPCI Express接続のUSB 3.0拡張カードも数種類あるが、今回は2ポートのCalDigit「SuperSpeed PCI Express Card USB 3.0」をチョイス。USB 3.0ポートの電源供給に必要なSATA電源コネクターは、HDD増設ベイからエアリア製延長ケーブル「AR-S005S」を使用して供給。Mac対応品なので当然、問題なく認識、動作した。
USB 3.0ポートを2基増設するCalDigit製SuperSpeed PCI Express Card USB 3.0。SATA電源コネクターが必要になる
エアリア「AR-S005S」を使って、HDD増設ベイの電源コネクターから電源を供給した
最後は光学ドライブをブルーレイドライブのPIONEER「BDR-208」に換装だ。標準搭載のDVDスーパーマルチドライブと交換するだけなので換装自体は超簡単だが、まれに認識しなかったり、トレーが開かなかったりすることもある。
換装した光学ドライブの挙動が怪しい場合は、「システム環境設定」の「省エネルギー」にある「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」のチェックを外してみよう。
自作PCパーツショップで購入したPIONEER「BDR-208BK/WS」に換装。「省エネルギー」の「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」のチェックを外せば挙動は安定
主幹パーツ以外は
ほぼ換装状態に……
パワーアップがひと段落したところでスペックを改めると、2GB×6枚のメモリーも外してしまったため、「MD771J/A」の標準搭載パーツで残っているのは、マザーボード、CPU、HDD、PCケース、電源ユニットのみに……。本体＋パワーアップパーツの総額を計算してみるとなかなかスゴイことになっている。
| スペック比較 | ||
|---|---|---|
| before | after | |
| CPU | Xeon 2.4GHz 6コア×2基（Intel「Xeon E5645」（2.4GHz/2.67GHz、6コア/12スレッド） | |
| メモリー | 12GB（PC10600 DDR3 ECC 2GB×6） | 48GB（PC10600 DDR3 ECC 8GB×6） |
| ビデオカード | ATI Radeon HD 5770 GDDR5 1GB | GeForce GTX 680 GDDR5 2GB |
| SSD | なし | Samsung「SSD 840 Pro」 |
| HDD | Western Digital「WD1000FALS」 （1TB 7200rpm） |
Western Digital「WD1000FALS」 （1TB/7200rpm） 東芝「DT01ACA200」 （2TB/7200rpm） Western Digital「WD30EFRX」 （3TB/回転数可変） |
| 光学ドライブ | 18倍速 SuperDrive | PIONEER「BDR-208BK/WS」 |
| SATA3.0 拡張カード |
なし | Apricorn「Velocity Solo x2」 |
| USB 3.0 拡張カード |
なし | CalDigit「SuperSpeed PCI Express Card USB 3.0」 |
| OS | Msc OS X | |
| 今回のパワーアップパーツ | ||
|---|---|---|
| 購入パーツ | 購入価格 | |
| メモリー | PC10600 DDR3 ECC 8GB×6 | 5万3384円 |
| ビデオカード | Inoo3D「N68V-1SDN-E5DS」（GeForce GTX 680 GDDR5 2GB） | 3万8850円（中古） |
| SSD | Samsung「SSD 840 Pro」 | 1万9480円（特価） |
| HDD 1 | 東芝「DT01ACA200」（2TB 7200rpm） | 6980円（特価） |
| HDD 2 | Western Digital「WD30EFRX」（3TB 可変） | 1万2980円（特価） |
| 光学ドライブ | PIONEER「BDR-208BK/WS」 | 7480円 |
| SATA3.0拡張カード | Apricorn「Velocity Solo x2」 | 1万1800円 |
| USB 3.0拡張カード | CalDigit「SuperSpeed PCI Express Card USB 3.0」 | 6980円 |
| 総額 | 15万7934円 | |
8GB×6枚のメモリや「Time Machine」とは別のバックアップ用HDDなどの購入費も入っているが、MacPro本体とあわせると、今回の“Mac Pro（Mid 2012）改”の総額は43万6000円に……。
秋葉原の週末特価品やロサンゼルスのMac専門ショップながら国内で買うより安い製品も多い「VINTAGE COMPUTER」を活用したり、「GeForce GTX 680」を中古でゲットしたりして、コストは極力抑えたつもりだが、物欲ってとことん怖いかも。
新「Mac Pro」のラインアップと価格次第では、負け組になりそうなドキドキ感を味わえる「Mac Pro（Mid 2012）」のパワーアップにあなたも挑戦してみる？
