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内職主婦とお小遣い夫の生活を変えたソニーのラジカセ

ラジオは「主婦の心のオアシス」で「格安英会話塾」でもある

2013年08月05日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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バグルスの「ラジオスターの悲劇(Video Killed Radio Star)」のビデオがMTVの初回に流れて、すでに34年の月日が経つという。しかし、未だにラジオは死んでいない。それどころか、私は先日ソニーのCDラジカセを買い、ラジオを存分に楽しんでいる。

究極のながらメディア“ラジオ”は楽しい

 購入したのは白い筐体が美しいソニーのCDラジカセ「ZS-E20CP」。個人的にはラジオは黒、ラジカセは銀というイメージがあるので、白というのはやや新鮮だ。

ソニーのCDラジカセ「ZS-E20CP」

 機能はラジオとCDを聴くことのみ。録音機能も、凝った再生機能もない。よって、操作はすべてボタンで、リモコンすらない。CDだったら、再生/一時停止、停止、早送りなど。ラジオだったら、FM/AM、選局、最大3つまでの「お気に入りラジオ局ボタン」(登録は長押し)くらい。あとは音量と電源ボタンという、まさに究極のシンプルさだ。IT業界にいると「誰でも使える」という表現をよく聞くが、実際はそうでもない。ここまでいったら真の「誰でも使える」を名乗れるだろう。

 実はこのCDラジカセ、今春から内職を始めたかみさんにプレゼントしたものだ。なぜCDラジカセなのか? ミシンで布を縫ったり、アイロンをかけたりするかたわら、ラジオを聴くのもよかろうと思ったからだ。ガラケーを愛用するかみさんは複雑な操作が苦手なので、とにかく簡単でシンプルなデザインを選んだ結果、これに行き着いた。

ボタンを押すだけの超簡単操作

 実際、かみさんもラジオはかなり気に入ったらしい。視聴することに専念しなければならないTVに対し、耳だけ傾ければよいラジオは究極の「ながらメディア」だ。おもにJ-WAVEを流し、最新の音楽や世間の話題について行けるようになったと喜んでいる。ラジオというと、タクシーや店舗で流すイメージがあるが、とかく家にこもりがちな専業主婦が「世の中につながる窓」として使うのもよいと思う。

ほとんど無料で英会話が勉強できる

 購入に至ったもう1つの理由は、年始にソニーで内覧会に参加し、そもそもラジオ自体に興味が出てきたからである。

 レガシーメディアの代名詞と思われているラジオだが、高齢者を中心に現在でも高い人気を誇る。特にアナログ停波の際はTV放送がラジオで聴けなくなったため、多くの高齢者が量販店に訪れたという。

 さらにラジオには実は「語学番組」というキラーコンテンツがある。ご存じ、NHKラジオでは、ほぼ一日中語学番組を流しており、内容も深い。語学教育のプロがカリキュラムを作り、年間通してさまざまなプログラムを提供している。つまり、ラジオを購入すれば、ある意味この良質なコンテンツを無料で楽しめるわけだ。テキストなどと合わせても、既存の英会話スクールよりはるかにコストパフォーマンスがよいとは、ソニーの担当者の弁。お小遣い制のお父さんにとってみれば、実に結びつきそうな投資だ。ここまで聞けば、興味がわかないわけがない。

 @ITの編集長のように流ちょうな英語で外国人とQ&Aをやってみたいオオタニも、さっそく早朝にやっているNHKラジオの基礎英語を流くことにした。PCのように起動する必要もなく、ラジオを台所に持ってきてボタンを押すだけでスタート。朝ご飯の支度をしながら、気軽にオーバーラッピングできるわけだ。予約録音ができないので、寝坊して聞き逃すこともあるが、楽しく続けている。3ヶ月後にでも効果が出ていればよいが……。

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