ポイントはペン先の「ニブ」の構造に
多くの場合、万年筆のニブ(ペン先)は太い文字を創出するために大きなニブポイント(ペン最先端の丸い膨らみ)を採用するが、ファルコンはそれほど大きくはない標準的なニブポイントを採用している。
しかし、独特の形状をしたニブ全体が柔らかくしなう動作で「切り割り」(ニブ先端の割れ目)幅をダイナミックに大小変化させ、筆記者の意志に沿ったスピーディーな勢いを文字表現に再現しているようだ。
ファルコンの特徴的な個性は、その特殊な形状と構造のニブ、そしてキャップのクリップの形状だ。通常のキャップに付属するクリップはそのほとんどが、内側(本体側)に曲がった形状なのに対し、逆側に反っている。
インクの充填はリフィル・カートリッジ式とピストン式をユーザーが自由に選択可能だ。
筆者は、ファルコンとインクカラーのコンビネーションが落ち着くまで、しばらく付属のカートリッジを使っている。次回、インク充填の時までには、好みのインクを決めてピストン式に切り替えたいと思っている。
“カリカリ”ではなく“スラスラ”と書きたい人に
多くのマニアやコレクターが殺到し、一時、逆輸入商品の品薄が話題になったナミキ・ファルコンだが、初代エラボーの基本設計を踏襲しながら何回かの改善リリースアップを施されてきた評判の商品だ。
マニアやコレクターではなく、そして、カリカリ感とは異なる“スラスラと気持ちよく筆記できるスムースな書き味の普通の万年筆”を探している普通の人にもすすめたくなる筆記具のベストバイ商品である。
今回の衝動買い
アイテム:ナミキ ファルコン SB(Soft Broad:軟太字):並行輸入品
パイロット エラボー(ファルコンの国内向け商品名称)
価格:Amazonにて1万6800円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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