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最新スマホがテレビや音楽プレーヤーに取って換わる!? 第3回

スマホの音声をデジタル出力! 最強の再生環境構築

2013年07月31日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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JBLらしからぬクラブ系重低音サウンドにびっくり!!
JBL「ONBEAT RUMBLE」

JBL「ONBEAT RUMBLE」。外観はXBOXの「HALO」の主人公(マスターチーフ)の顔を横に引き延ばしたような印象

JBL「ONBEAT RUMBLE」。外観はXBOXの「HALO」の主人公(マスターチーフ)の顔を横に引き延ばしたような印象

 JBLの「ONBEAT RUMBLE」(実売価格4万7000円前後)は、ちょっと大きめの据え置き型デザインが特徴的。JBLロゴのオレンジを大胆にあしらったポップなデザインだが、それ以上に驚きなのがそのサウンドだ。

 いわゆるクラブ系ミュージックを楽しむ人に向けたサウンドになっており、量感たっぷりのゴージャスな低音が魅力だ。

正面から見たところ。ブラックのパンチングメタル越しに見えるオレンジの配色がなかなか大胆なデザインだ。サイズは横幅453mmとちょっと大きめ

正面から見たところ。ブラックのパンチングメタル越しに見えるオレンジの配色がなかなか大胆なデザインだ。サイズは横幅453mmとちょっと大きめ

底面を見ると、大口径のウーファーユニットが装着されていることがわかる。ハニカム形状の開口部もおしゃれだ

底面を見ると、大口径のウーファーユニットが装着されていることがわかる。ハニカム形状の開口部もおしゃれだ

 こうした重低音タイプのスピーカーは高級スピーカーも手がけるJBLとしては珍しいが、単にボコボコと低音が鳴るだけでなく、鳴りっぷりがいいのに制動もしっかりと利いてモコモコしたサウンドにならないのはさすがだ。

 しかも、「BASS」ボタンでさらに低音を増強できる。量感はさらにたっぷりとなるが、最低域も少し伸びるようで、サイズに相応しい身体を震わせるような低音を体感できる。

 さらにユニークなのが「CLUB」ボタン。これは部屋一杯に音を響かせるモードで、近くで聴いていると高域と低域が盛り上がったドンシャリな音になるが、広い部屋だと広がり感のあるステレオ音場がどこでも感じられるようになる。いわゆるホームパーティ用のモードと言えるだろう。

 クラブ系の元気のいいサウンドだが、あまりやんちゃになりすぎず、ボーカルやリズムのキレをしっかりと出してくる素性のよさはさすがはJBLだ。

上部のフタの中にLightningコネクターを備えており、iPhoneやiPadの装着が可能。その前には電源などの基本操作ボタンがある

 iOS端末用のLightningコネクターを装備するほか、ステレオミニ音声入力も備えるなど、機能的にも充実している。

背面に空いた2つの空気口が印象的。下方にはUSB端子やステレオミニ音声入力などに加え、DJアプリ用のヘッドフォン出力が付いている

 さらに本機には独特のユニークな機能がある。それはiOS用に発売されている「djay」などのDJアプリに対応したヘッドフォン出力を備えていること。

 これはどういうことかというと、DJプレイでは2つのターンテーブルを駆使して、次々と音楽を再生したり、2つの曲をミックスするなどの再生を行なうが、このときDJはスピーカーから出る音とは別にヘッドフォンを使って曲の頭出し操作などを行なう。

 このモニター出力をヘッドフォンから聴けるのだ。こんな機能を持っているのは、もちろん本機のみ。普通ならDJプレイ用のツインCDプレーヤーなどが必要になるが、iOS機器と本機があれば気軽にDJプレイができてしまうのだ。DJプレイの練習にもいいし、家に友達を呼んでクラブ風のDJパーティーもできるなど、ひと味違う楽しさがあるモデルだ。

結論、もはやスマホはAV機器だ!

 今回の特集を手掛けて得た結論は「もはやスマホはAV機器」。

 もちろん、不足な部分はまだまだ多い。BDレコーダーと連携してテレビ代わりにはなっても、それでBDまでは見られないし、音楽再生についてもハイレゾ音源には非対応で、デジタル出力の環境も十分には整っていない。

 ただ、今後はCPU性能や電池寿命というだけでなく、パネル解像度や画質、通話を含めた音質といったAV機器としての実力でスマホ選びをする人も多くなってくるだろう。

 こうした可能性追求の検証はかなり大変なことになるのだが、今回もやってよかったと思える数々の成果が得られた。読者の皆様もぜひともこの記事を参考にして愛用のスマホをオーディオ&ビジュアル再生でフル活用してほしい。

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