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スライド式でタブレットからノートへ!軽快に使えるUltrabook「Endeavor NY10S」
2013年08月01日 08時00分更新
スマートなスライド式タッチ&ノート
タブレットスタイルとノートスタイルで変化するノートPCには、変化方法がいくつかある。ディスプレーと本体の接続部分に2軸ヒンジを利用してディスプレーを裏返しに回転させるものや、ノートPCスタイルからディスプレーを開く動きでそのまま360度開いてキーボードが露出したままタブレットになる方式と並んで、今回試用している「Endeavor NY10S」で採用されているようなディスプレースライド式がある。
スライド式のメリットは、2軸ヒンジ式に比べると本体を薄型にできることや、タブレットスタイルで使うときにキーボードがきちんと収納されていることだろう。「Endeavor NY10S」もタブレットスタイルで持っている間は、タブレットにしては少し厚めかなという程度にしか見えず、見栄えもよい。
ディスプレーベゼルとそのサイドパーツが黒で、底面側からサイドにかけてがシルバーであるため、横から見るとツートンカラーになっている。Windowsボタンを手前にして横長に置いた状態で、ディスプレー側だけを押すようにするとスライドさせられる。キーボードが露出した状態で、今度は奥側を持ち上げるようにしてディスプレーの角度をつける。完全に平らな0度から、一般的なノートPCとしての利用姿勢に近い75度までの間で自由に調整が可能だ。
「Endeavor NY10S」のディスプレーの手前側の下端は、本体奥行きのほぼ中央あたりとなる。キーボード利用中に背面側から見ると、ディスプレー裏面は黒いマットな質感の中にロゴが配置されている。本体側は通気口の配置されたシルバーパーツが見えている状態で、見栄えはそれほど悪くない。外出先のカフェなどで使っても恥ずかしくない作りだ。
ポインティングデバイスはタッチのみの割り切った作り
「Endeavor NY10S」が採用するスライド式のデメリットの1つが、キーボードとして使えるエリアの狭さだろう。奥行きの半分程度しか使えないため、タッチパッドなしのキーボードのみとなっている。キーボード周辺に代替となるポインティングデバイスは用意されておらず、本体のみで利用する場合はタッチ操作を利用する形だ。
ディスプレーは立ててある間は簡単にぐらつくような状態ではなく、軽くタッチして場所を定めてからキーボードで操作する、という使い方で特に問題は感じられない。ただディスプレーサイズは11.6型と小さいため、細かい操作が苦手な人には不便だろう。その場合、別途マウスなどを用意した方がよさそうだ。
キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチは17.42mm、キーストロークは1.9mmだ。薄型の割にキーストロークは深めで、タッチは軽いながらもしっかりと押し込める感覚がある。ピッチはフルピッチよりは狭いのだが、コンパクトキーボードとして出来は悪くない。Enterキーが若干小さめで、カーソルキーまわりが少々詰め込まれている感はあるものの、文字入力にはそれほど不自由しない感じだ。小型のモバイルデバイスを使い慣れている人ならばまず問題のない範囲だろう。
手前ギリギリまでキーがあるため手首が途中から滑り落ちるような形ではないのだが、もし手首を下につけて使うならばキーボードの方が10mmほど高い位置にあることになる。この利用感は、少し慣れが必要かもしれない。
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