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最新スマホがテレビや音楽プレーヤーに取って換わる!? 第1回

スマホ8機種でDIGAやソニーBDレコの録画番組を楽しむ!

2013年07月29日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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BDレコによるスマホへの番組配信の仕組み

iPhone 5でBDレコの録画番組を視聴

iPhone 5でBDレコの録画番組を視聴

 スマホとBDレコの連携というと、リモコン機能や外出先からのリモート予約、録画した番組を持ち出す機能などもあるが、リモコン機能は今やAndroid用、iOS用のアプリが完備されている状態で、ほぼすべての端末で利用できる。

 録画番組の持ち出しは、各メーカーのBDレコーダーに対して持ち出せるスマホが厳密に決まっている。そのため、詳しくテストするまでもない。

 今回メインでテストしたのは、DLNAクライアント機能による宅内LANを使った番組配信機能だ。多くのBDレコーダーは、汎用規格である「DLNAサーバー」機能を持ち、著作権保護技術である「DTCP-IP」にも対応している。

 具体的には、ソニーの2011年発売以降のモデル(番組をWi-Fi経由でコピーできるのは昨年以降発売モデル)と、パナソニック、シャープ、東芝の昨年以降発売のモデルで、従来のように特定の機種同士の組み合わせだけでなく、自由な機器の組み合わせで利用できるようになってきた。

 だから、基本的にはDLNAおよびDTCP-IPに対応した機器や端末ならば、録画した番組などを受信して視聴が可能になる。

パケットビデオの「Twonky BEAM」

パケットビデオの「Twonky BEAM」

デジオンの「DiXiM for Android」

デジオンの「DiXiM for Android」

デジオンの「DiXiM Digital TV」

デジオンの「DiXiM Digital TV」

 一方のスマホ側は、DTCP-IP機能を持つDLNAクライアントアプリを導入することで、BDレコの録画番組の視聴が可能になる。現在のところ「Twonky BEAM」(Android版は4.0以降、iOS版はバージョン6以降)と、「DiXiM for Android」(非公開。対応モデルにプリインストール)、「DiXiM Digital TV」(iOS 5.1以降、1000円)が代表的なアプリだ。

 Twonky BEAMの場合、BDレコの録画番組を視聴する(DTCP-IP機能を有効にする)には有料版(600円)にアップデートする必要があるが、ドコモの端末ならば、現在は無料で利用できる。

BDレコの代表選手であるソニーとパナソニックのBDレコで検証

ソニーの「BDZ-ET1000」(上)とパナソニック「DMR-BZT750」(下)

ソニーの「BDZ-ET1000」(上)とパナソニック「DMR-BZT750」(下)

 では、実際に番組配信ができるかどうかをテストしてみよう。テストに使ったBDレコは、ソニーの「BDZ-ET1000」(実売価格8万5000円前後)と、パナソニックの「DMR-BZT750」(同8万2000円前後)だ。

 メーカーの公式見解では、ソニーはTwonky BEAMを、パナソニックはDiXiMを使うことが推奨されているが、今回はあえてそれぞれの録画番組をスマホで視聴できるかを一通りテストしてみた。

検証の様子

検証の様子

 ソニーのBDZ-ET1000の場合、iPhone 5+Twonky BEAM、Android+Twonky BEAMはネットワーク視聴も番組持ち出しも問題なく行なえた。

 動作検証されていないAndroid+DiXiM for Androidの組み合わせでは、サーバーは見えるのだが、番組の再生はできなかった。メーカーなどが公開している動作検証情報通りの結果となったが、Twonky BEAMがiOS、Androidとも対応なので、かなり多くのスマホで、録画した番組が楽しめるというのは便利だ。

 しかも、現行の最新BDレコならばネットワーク経由での番組持ち出しもできるので、外出先でもテレビ番組を見られるというのも魅力だ。

 実際に使ってみると、Twonky BEAMは録画した番組のデータを変換せずにそのまま送り出すので、画質的には極めて優秀。ただし、今回テスト機種はいずれも問題なく再生できたが、機種によってはDRモードで録画した番組は視聴できないなどのハード性能的な制約も一部あるようだ。

 一方、パナソニックのDMR-BZT750となると、再生できたのはDiXiM Digital TVが利用できるiPhone 5と、専用の「ELUGA Link」アプリを搭載するELUGA P P-03E、DiXiM for AndroidがプリインストールされたARROWS NXのみという少々残念な結果になった。

 つまり、Twonky BEAMを使った場合はいずれもサーバーの認識やファイル名までは見えるのだが、再生自体がうまくいかない。

 動作検証モデルを確認してみると、現時点ではまだ今春発売のDIGAが動作検証済みモデルに加わっていない。単純に新機種のため未検証なのかと思っていたが、もしかするとなんらかの仕様変更(後述するが心当たりもある)があり、うまく動作しないのかもしれない。

 ELUGA LinkもDiXiM for AndroidもPlay Storeからダウンロードできないので、DIGAとAndroidスマホの組み合わせはかなり限定的となる。

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