ChromecastとApple TV、何が違うか
両者のハードウェアスペックの違いは、表1にまとめたとおり。ボディのコンパクトさと電源コードが不要(ただしUSB端子から電源をとる必要あり)な点は、Chromecastに軍配が上がる。最大解像度および接続方式は同じだが、S/PDIF経由でデジタル音声出力が可能な点はApple TVのほうが上だ。
表1:ChromecastとApple TV(第3世代)の比較 | ||
---|---|---|
— | Chromecast | Apple TV(第3世代) |
外形寸法(縦×横×高さ) | 72×35×12mm | 98×98×23mm |
重量 | 34g | 272g |
最大解像度 | 1080p | |
映像出力 | HDMI | |
音声出力 | HDMI | HDMI、S/PDIF |
専用リモコン | × | ○ |
無線LAN | ○ | ○ |
有線LAN | × | ○ |
Bluetooth | × | △※ |
AirPlay/Miracast | × | ○ |
電源 | USBケーブル | AC電源内蔵 |
※対応するプロファイルはHIDなど少数
機能面に目を移すと、両者の決定的な違いが分かる。Apple TVは、近距離にある他のデバイス(iPhone/iPad)から写真や音楽を受信できる「AirPlay」をサポートするが、ChromecastはAirPlayライクな画像/音声ストリーミング機能「Miracast」をサポートしない。Chromecastが対象とするコンテンツは、基本的にクラウド上のものなのだ。ここを重視すれば、両者を単純に比較することはナンセンスだといえるだろう。

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