
本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。
UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。
Apple TVより小さくて安い「Chromecast」登場
米Googleが24日(米国時間)、スティック型デバイス「Chromecast」を発表した。USBメモリをひと回り大きくした程度のボディは34gと軽量、インターフェースはHDMI端子のみという潔さだ。どのような薄型テレビでも、HDMI端子さえ装備されていればYouTubeなどのコンテンツを視聴できる。ただしリモコンは付属せず、操作はスマートフォンやPCから行なうスタイルだ。
Googleといえば、薄型テレビに検索機能などを持たせた「Google TV」を推進していたはずだが、今回のChromecastはその試みをまるで存在しなかったかのように置き換えている。薄型テレビにアドオンするタイプのメディア受信デバイスであり、35ドルというチャレンジングな価格設定も行なわれた。スタートダッシュを成功させるためか、先行発売される米国市場ではNetflixを3ヵ月間無料で利用できる権利(24ドル相当)も付けられた。
その他の機能は関連記事を参照いただくとして、当コラムとして注目したいのは「Apple TVとの相違点」および「Google流アプローチの利点」だ。Mac/iOSデバイスユーザーは機能面に大きな差がなければApple TVを選ぶところだが、iOSデバイスおよび(Mac版)Chromeのサポートを明言していることからすると、デザインやUIの統一性に目をつぶればChromecastも十分選択肢となりうる。

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