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よみがえるのは美しい思い出か黒歴史か……「PC不要ダイレクトカセットコンバーター」

操作は簡単、思い出は鮮明に、カセットテープをデータ化した

2013年08月14日 12時00分更新

文● 菅谷/ASCII.jp編集部

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PC不要ダイレクトカセットコンバーター、カセットテープの音源を簡単操作でデータ化できる優れもの

 家の奥でひっそりと眠っているカセットテープはないだろうか。ラジカセでウォークマンで、青春を共にしたあのカセットテープである。そんな思い出のカセットテープを簡単操作もう一度よみがえらせてくれる商品がある。GEANEEが販売している「PC不要ダイレクトカセットコンバーター」(4980円)を紹介したい。

 このPC不要ダイレクトカセットコンバーターは名前に記されている通り、カセットテープの音源を保存するためにパソコンを使わなくて良い点が特徴だ。MP3プレイヤーもしくはUSBメモリーを本製品とつなぐことでカセットテープの音源をデータ化(録音)できる。コードをつないでボタンを押すだけというお手軽さ、簡単さが魅力だ。

 早速この製品を使ってレビューで素晴らしさを伝えよう! と意気揚々と取り掛かろうとしたのだが、問題が発生した。肝心のカセットテープが見つからないのである。お店をまわってみても見つからず、意を決してなかなか連絡することのない実家に電話してみたもののテープを見つけることはできなかった。筆者の家にあったはずの、ゆず、SPPED、ELTなどのカセットテープはどこにいったのだろうと少し寂しい気持ちになりながらレビュー執筆にいきなり暗雲が立ち込めてしまった。ふられた仕事だがカセットテープなしにどうやってレビューを書けばいいのか、一人で悶々と悩む日々を過ごすことになった。

箱の中でその時を待つ「PC不要ダイレクトカセットコンバーター」

 陰鬱な日々を過ごすこと数日、上司の思い出のテープをお借りすることでやっと製品を試すところまでたどりつくことができた。座礁に乗り上げていたこの企画に助け舟をだしてくれた上司にただただ感謝である。

 前置きが少し長くなってしまったがレビューに入ろうと思う。

PC不要ダイレクトカセットコンバーター、3つのポイント

  1. 軽くてコンパクト、持ち運びにも便利
  2. 簡単操作で手軽に録音
  3. 劣化なく満足の音質

 いざ製品を試そうと、箱から本製品を取り出してみてまず驚いたのは軽さだ。非常に軽いのである。現在26歳の筆者の中ではカセットテープ=昭和=重いという偏見のようなものがあったが、そんな昭和の重みは微塵も感じさせない。本製品はプレイヤーとしても使える仕様だが、この軽さならば持ち運ぶ際にも全く不便にならないだろう。

重量は約154g(電池を除く)と非常に軽い

 サイズも幅115×奥行35×高さ85mm(突起部を除く)とコンパクトだ。

上部と下部

 電源は単3電池×2での駆動もしくはUSB給電に対応している。今回はUSB給電で使用した。つなぐとインジケーターが点灯し、起動していることが視覚的にすぐにわかる。録音までの工程は出力したデータを保存したいUSB機器を接続しカセットテープをセット、あとは再生ボタンと録音ボタンを押すだけと非常にシンプルだ。最近の機械のことはわからないというカセット世代(?)にも優しい作りだ。またインジケーターも録音が始まると素早い点滅へと変わる、こちらもわかりやすい親切設計となっている。

カセットを挿入

給電が始まるとインジケーターが緑色に点灯する

 音楽は1分間の録音で1MBになる。録音のビットレートは128kbps、サンプリングレートは44.1kHz。録音レベルは自動調整できずコンバーターで設定されている音量が適用されるので、大きくしすぎたり、小さくしすぎたりしないように注意が必要だ。

 また録音にあたってはもう一点注意がある。筆者もレビューを担当して初めて知ったのだが、形状がほぼ同じテープでも、磁気特性により複数の種類にわけられる。大別するとノーマル(TypeI)、クロムポジション(TypII)、フェリクロム(TypeIII)、メタル(TypeIV)と4種類となる。この中で本製品ではフェリクロム、メタルに関しては録音の際に音が篭ってしまうかもしれないと注意書きが記されている。実際にメタルの音源をデータ化したところ、聞こえないことはないのだが、音質は決して良いとは言えなかった。

 その他のテープで今回録音することができたノーマルに関しては、筆者の耳では音質の劣化などは感じられず、「魔女の宅急便サントラ」の心地よいサウンドが耳に届けられた。またUSBメモリーなどに入れた音源を再生する場合、わざわざパソコンを用意する必要はなく本製品にて音源を再生することができる。最初から最後まで「PC不要」という名称を裏切らないつくりとなっている。

本製品と録音機器と電源をつなぐだけと簡単接続

 と、ここまでレビューを読んでくれた方の中には、早速懐かしの曲をデータ化してしまおうと胸を躍らせている人もいるのではないだろうか。しかし、人間は忘却する生き物である。カセットテープの中に閉じ込めた思い出が決して素晴らしいものだけとは限らない。自分の声を録音してみたテープ、声をひそめて録音していたのに入り込む家族の声、作詞作曲歌手全て自分の生歌、果ては愛の告白の練習なんていうのもあるかもしれない。

 よみがえるのは美しい思い出か黒歴史か。それはカセットテープと対面してみなければわからない。この機会に家の片隅に眠っているカセットテープを掘り起こしてみてはいかがだろう。

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